花粉症対策は「花粉を避ける」が鉄則!今すぐ実践できる方法を紹介

今年は、例年よりも気温が早く上昇している影響で、花粉の飛散も早まっているようです。
すでに、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……これらの症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。

今まで花粉症ではなかった方も、今年は急に症状があらわれる可能性もあります。

そこで本記事では、基本の花粉症対策を5つ紹介します。

正しく対策することで、花粉症の方は症状を抑え、花粉症ではない方は発症リスクを抑えられますよ。

1. 要注意!花粉が増える日のサイン3つ

花粉症は花粉が原因で鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状が出る病気です。

晩冬から春にかけては、スギやヒノキの花粉が飛散のピークを迎えます。

花粉症は花粉の飛散量が多いほど症状がひどくなり、発症のリスクが上昇

近年は天気予報とあわせて花粉の飛散量をチェックできるので、花粉が飛ぶ時期には忘れず確認するようにしましょう。

2. 花粉症対策5つ|花粉を避けるのが基本!

花粉症は花粉の飛散量が増えて粘膜が花粉に晒されるほど、症状がひどくなり発症のリスクが高まります。

つまり症状を抑えたり、発症を遅らせたりするためには、花粉をできるだけ避ける必要があるんです。

ここからは、主に花粉を避けて花粉症に対策する方法を5つ紹介します。

2-1. マスクとメガネの着用

ウイルスや細菌から喉と鼻を守ってくれるマスクは、花粉の侵入も防いでくれます。

実験によると、通常の不織布マスクは花粉を約70%カットし、花粉症用マスクは約84%の花粉をカットする効果が期待できると判明しました。

また花粉対策にはメガネも有効です。

目の粘膜に入る花粉の量は、通常のメガネを使用したとき約40%減り、花粉症用のメガネを使用したとき約65%減るとされています。

なおコンタクトレンズは、花粉によるアレルギー症状を悪化させるおそれがあるため、花粉の時期は避けたほうがよいでしょう。

2-2. うがい・洗顔・入浴の徹底

外から屋内に戻ってきたら、うがいで喉に付着した花粉を洗い流しましょう。

花粉は顔の表面にも付着するため、洗顔も効果的です。

ただし水道水で洗い流すだけの洗顔は、かえって目や鼻に付いた花粉が体内に入りかねません。

効率的な方法は、帰宅後にすばやく入浴すること。入浴すれば、頭髪に付いた花粉も落とせます。

2-3. ウール素材は要注意

寒い時期は、ウール素材のマフラーやコートを身につける方も多いのではないでしょうか?

実は花粉症にとって、ウール素材の衣服は大敵。

綿や化学繊維に比べ、ウールは花粉が付着して留まりやすいため、家庭内に花粉を持ち込みやすくなってしまうんです。

花粉の時期はウール素材の衣服を避けるか、内側に着込むようにしましょう。

2-4. 衣類・寝具は部屋干し

花粉が飛ぶ時期の洗濯物は、予報を確認しつつ、できるだけ部屋干しするのがおすすめです。

外干しすると、衣類や寝具に大量の花粉が付いてしまいます。

とはいえ、どうしても外に干したいものもありますよね。

そんなときは朝早い時間帯に干して、昼前には取り込んでしまいましょう。

花粉が多く飛ぶのは、昼の前後や夕方。その時間帯を避けて干せば、花粉が付く量を少なくできます。

洗濯物を取り込むときは、はたくのをお忘れなく!

2-5. こまめな床掃除

花粉が多く飛んでいるときは、窓や玄関を少し開けただけでも花粉が入り込んでしまうもの。

床に花粉がたまらないよう、こまめに床掃除して花粉が少ない状態をキープしましょう。

注意すべき点は、いきなり掃除機をかけないこと。

排気で花粉が舞ってしまうため、花粉シーズンの床掃除は掃除用ウェットシートや雑巾を使うのがおすすめです。

3. まとめ

花粉症の症状を抑えたり、発症を遅らせたりするためには、とにかく「花粉を体や部屋に持ち込まない」ことが大切です。

早めの段階で花粉を持ち込まないように徹底すれば、辛い症状を緩和できる可能性が格段に上がります。

花粉症に悩む方も、まだ発症していない方も、早めの対策で花粉シーズンを乗り切りましょう!

【参考】

花粉症環境保健マニュアル2022(令和4年3月改訂)

花粉症で悩む皆さま! 早めの治療や予防行動を! | 政府広報オンライン