目のけいれん・ピクピクはストレスサイン!原因と対策を紹介

まぶたが急にピクピクしたり、目がけいれんしたりして驚いたことはありませんか?

これらのけいれんは、多くの場合は一時的なもので、疲れやストレスが原因だと言われています。

ただし症状によっては、目やほかの部位の病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

この記事では、目やまぶたのけいれんの原因や、考えられる病気についてわかりやすく解説します。

注意すべき症状や、毎日できるケア方法も紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

1. まぶたがピクピク動くのは「疲れ・ストレス」が主な原因

まぶたがピクピク動く、または目のけいれんが起こるのは、「眼瞼(がんけん)ミオキミア」という病気です。

主に症状があらわれるのは、片方の下まぶたですが、上まぶたに出る場合もあります。

症状は目のまわりにある眼輪筋が脈打つようにピクピク動き、短い時間で治ることがほとんど。

疲れやストレスが原因になるほか、

  • コーヒーや薬物などの刺激
  • 眼精疲労
  • 睡眠不足
  • 目の表面に刺激がある状態(結膜炎、ドライアイ、逆さまつげ)

などでも起こりやすくなるといわれています。

2. まぶたのけいれんが起こるその他の病気

まぶたのピクピク・目のけいれんは、ほとんどが『眼瞼ミオキミア』という病気が原因で起こります。

しかし、症状の出方によってはほかの病気が隠れていることもあるので、注意が必要です。

ここからは、まぶたのけいれんに関わる主な病気と、その具体的な症状について解説します。

2-1. 眼瞼(がんけん)けいれん

眼瞼(がんけん)けいれんは、目のまわりの筋肉が過剰に動き、目が開きにくくなる病気です。

まぶたの動きを制御する神経の異常が原因で、放置しても治ることはなく、悪化すると自分の意思で目を開けられなくなることがあります。

眼瞼けいれんは、眼瞼ミオキミアと異なり

  • 両目のまぶたが上下共にけいれんする
  • まばたきが増える
  • 目が乾く
  • 光をまぶしく感じる

といった症状があらわれることが特徴。

40代以上に多く、特に女性は男性の2.5倍かかりやすい病気です。

2-2. 片側顔面けいれん

片側顔面けいれんは、無意識に顔の左右どちらかの筋肉がけいれんしてしまう病気です。

最初は片方のまぶた、特に下まぶたがけいれんすることから始まります。

眼瞼ミオキミアと似ていますが、けいれんの時間が長くなったり範囲が広がったりするなど、症状が悪化していくのが特徴です。

原因は、顔の筋肉を動かす「顔面神経」が血管に圧迫されて起こる神経の異常。

50歳以上に多く、女性は男性の2〜3倍かかりやすいといわれています。

2-3. 脳腫瘍

顔面けいれんは、顔の神経が血管に押されることで起こりますが、ときには脳の腫瘍や動脈瘤が原因の場合もあります。

例えば、

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 言葉がうまく出てこない
  • 耳が聞こえづらい
  • 歩きにくい

などの症状もある場合は、脳の病気の可能性があるので注意が必要です。

症状が1ヶ月以上続いたり悪化したりするときは、早めに医師に相談しましょう

3. まぶたのけいれんを和らげる3つの対策

まぶたのけいれんは、主にストレスや疲れが原因で起こります。

この症状を和らげるためには、日常的なストレス・疲労対策が重要です。

ここからは、まぶたのけいれんを和らげるための3つの対策を紹介します。

3-1. 目を休めて温める

現代はパソコンやスマホを使う時間が長く、目の疲れを自覚したときには、実はかなり疲労がたまっているということも少なくありません。

目の疲れを自覚する前に、「1時間に1回、10分間」と頻度や時間を決めて、意識的に休憩を取りましょう

休憩時には蒸しタオルや温められるアイマスクを使うのもおすすめです。

目を使いすぎて筋肉が緊張すると血流が滞り、疲労を回復するための酸素や栄養が届きにくくなります。

目を酷使しすぎると筋肉が緊張して血流が悪くなり、疲労を回復するための酸素や栄養が目に届きにくくなります。

目のまわりを温めることで、リラックス効果はもちろん、血行が良くなって疲れが取れやすくなりますよ

3-2. 睡眠をしっかりとる

睡眠時間が足りないと、疲労やストレスがたまりやすくなります

6〜7時間を目安に、自分に合った睡眠時間を確保しましょう。

また、疲れをしっかり取るには、睡眠の長さだけでなく質も重要です。

寝る1〜2時間前にはスマホやパソコンを控えて、ぬるめのお風呂に入ると、ぐっすり眠れて質の良い睡眠が期待できますよ。

3-3. カフェインを控える

カフェインには神経を興奮させる作用があるので、睡眠の質が下がりやすくなることがあります。

また、まぶたのけいれんがひどくなることもあるので気をつけましょう。

1日のカフェイン摂取量はコーヒーカップで4杯程度までが目安です。

普段からカフェインをよく摂る方は、量を見直してみてください。

4. まとめ|まぶたのけいれんは生活習慣の見直しで対策!

目のピクピクやまぶたのけいれんは、多くの場合、ストレスや疲れが原因です。

「最近、目がよくけいれんするな」と感じたら、睡眠時間やカフェインの量など、生活習慣を見直してみましょう。

それでも症状が続いたり、いつもと違う感じがしたら、ほかの病気が原因かもしれません。

違和感を放置せず、気になるときは早めに専門家に相談してくださいね。

【参考】
はじめに | 脳疾患を知る | 桑名眼科脳神経クリニック
日本眼科学会|眼瞼けいれん
まぶたがピクピク痙攣(けいれん)する原因は? | アキュビュー® 【公式】
顔面痙攣|脳神経外科|診療科|新武雄病院|一般社団法人 巨樹の会
脳神経外科領域の主な疾患 | 顔面痙攣とは | 八重洲クリニック 脳神経外科