
気温が下がってくると、気になる方が増える「冷え症」。
冷え症は、ただ手足が冷えるだけでなく、体全体にさまざまな影響を与えることがあります。
そして驚くことに、実は冷え症が原因で、目にも不調が出ることがあるんです。
この記事では冷え症の原因、冷え症で起こる目の不調、おすすめの冷え性対策を紹介します。
はやめの冷え対策で、寒さに負けない不調知らずの体を手に入れましょう!
目次
1. 冷え症の原因|なぜ女性に多いのか?

冷え症は、季節を問わず多くの女性が悩むことのひとつ。
女性に冷え症が多い理由は、以下の3つだといわれています。
- 男性より筋肉が少なく、体温を維持する力が弱い
- 男性と比較して脂肪がつきやすい体質(脂肪は冷めやすく温まりにくい)
- ホルモンバランスによる自律神経の乱れ
さらに寒い時期は、「血行不良」も冷え症の原因になります。
人間は熱をもった血液を全身に循環させることで体温を保つ生き物。
しかし、冬は
- 運動量の減少
- 体温調節機能の低下
- 水分不足による血液の粘度上昇
などによって血液の流れが悪くなるため、全身に熱が伝わりづらく、冷え症が起こりやすくなってしまうのです。
2. 冷え症は「目」の不調も招く

冷え症は「ただの冷え」と思わずに、しっかり向き合いたいものです。
「冷えは万病のもと」と言われるように、肩こりや頭痛、お通じの不調につながることがあります。
またこれらの不調を放っておくと、心筋梗塞、脳梗塞など重大な病気につながる可能性もあるのです。
さらに、冷え症は「目」の健康にも悪影響を及ぼします。
ここからは、冷え症が引き起こす目の不調について見ていきましょう。
2-1. 眼精疲労
冷え症、目の疲れ、肩こりは、悪影響を与え合い、症状が悪化することがあります。
冷え症で血流が悪くなると、目に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。
そのため目の疲れがたまりやすく、休んでも疲れが回復しない眼精疲労につながるのです。
逆に目を使いすぎて疲労がたまると、首や肩の筋肉が凝り固まり、血流が悪くなって体が冷えやすくなります。
2-2. ドライアイ
常に涙で守られている目の表面。
涙は水分と油分の二層に分かれていて、油分が減ると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイにつながります。
この油分を作っているのが、まぶたの縁にある「マイボーム腺」です。
体が冷えると、マイボーム腺のはたらきが鈍くなったり、油分が固まって詰まったりします。
そのため、体が冷えると涙の油分が不足し、ドライアイになりやすくなるのです。
2-3. 緑内障
緑内障は、目の奥の視神経に問題が起きて、視野が狭くなる病気です。
冷え症は、緑内障のリスクを高める要因のひとつとされています。
体が冷えて血流が悪くなると、視神経に影響が出ることがあり、それが緑内障につながる可能性があるのです。
緑内障は眼圧の上昇や遺伝、年齢がリスクを高めますが、冷え症もリスクのひとつとなるため、十分に注意しましょう。
3. 悪循環を断ち切る!冷え症と目の疲れのダブルケア

冷え症は目の疲れや病気を引き起こし、逆に目の疲れが冷えをさらに悪化させることがあります。
そのため、冷え症と目の疲れを一緒にケアすることが、健康を保つためには大切です。
ここからは、冷え症と目の疲れの悪循環を断ち切る、具体的な方法をご紹介します。
3-1. こまめに目を休めて体をほぐそう
目を使いすぎると、冷えや目の疲れがさらに悪化してしまいます。
「ちょっと疲れたな」と思う前に、時間を決めて休みましょう。(例:1時間ごとに10分休憩)
休憩中は次のことを試して、目や首をほぐしてみてください。
- 遠くを見て目を休める
- ホットタオルで目や首を温める
- 目の周りのツボを優しく押す
- 目の運動で筋肉をほぐす(目を上下左右に動かす)
- 首のストレッチで筋肉をほぐす
これらの方法でも疲れが取れないときは、作業を一旦止めて、十分な休息を取りましょう。
3-2. 体全体を温めよう

冷え症を和らげるには、体を内側から温めることが大切です。
おすすめは「適度な運動」「温かくバランスの良い食事」「入浴」の3つ。
それぞれ意識したいポイントを、簡単にまとめました。
- 運動……ストレッチや軽いウォーキングでOK。(掃除洗濯など、全身の動きを伴う家事も含む)
- 食事……できるだけ温かいものを。ドロドロ血液にならないよう、脂質・糖質・塩分過多の食事に要注意。
- 入浴……40度以下のお湯に20分ほどゆっくり浸かる。
特に入浴は自律神経が整い、安眠効果も期待できます。
冷えによる睡眠不足はさらに冷え症を悪化させるので、毎日湯船に浸かって体を芯から温めましょう。
4. まとめ|冷えは万病のもと!目の冷え対策もお忘れなく
「冷え症」は体が冷えるだけでなく、全身の不調にもつながります。
「目」も例外ではなく、冷え性が原因でドライアイや緑内障のリスクが高まる可能性があるので、早めのケアが大切です。
また、目の疲れが冷え症を引き起こすこともあるので、目のケアもお忘れなく。
冷え症と目の疲れ、両方をしっかりケアして、寒い季節も元気に過ごしましょう!
【参考】
目と血液の関係|目の知識|ひとみ研究室|みらい研究所|わかさ生活
ドライアイ|目の病気|ひとみ研究室|みらい研究所|わかさ生活
緑内障|目の病気|ひとみ研究室|みらい研究所|わかさ生活
緑内障について|主な診療分野|つじもと眼科クリニック 阿波座院 大阪市西区 阿波座
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