え、夏も!? つらいドライアイの原因と対策を紹介

目が乾燥して起こる「ドライアイ」。

湿度が高い日本の夏ですが、実は夏もドライアイには注意が必要なのです。

この記事では夏でも目の乾きを感じる方に向けて、

  • ドライアイとはどんな病気か
  • 夏のドライアイに注意したい理由
  • 夏のドライアイ対策

をお伝えします。

ドライアイは、気づいたころには悪化していることも多い病気。

早めの対策で、つらい症状を回避しましょう!

1. ドライアイってどんな病気?

ドライアイとは涙の量が不足したり、涙に含まれる成分のバランスが崩れたりして、目の表面に涙が十分行きわたらなくなる病気です。

悪化すると目の表面が刺激をうけ、傷ができることもあります。

代表的な症状は、

  • 目が疲れやすい
  • 目が痛い
  • 目やにが出る
  • 目がゴロゴロしたり、かゆかったりする
  • ものがかすんで見える
  • 光をまぶしく感じる

など。

「ドライアイ=目の乾き」だけが症状ではないので、上記に当てはまったらドライアイを疑ってみましょう。

簡易チェックの方法は、両目を10秒間開けたままでいること。

目を10秒間開けていられない場合は、ドライアイの可能性が考えられます。

2. 夏のドライアイに注意したい3つの理由

日本の夏は湿度が高く、ドライアイとは無縁のはず。

しかし現代の夏は、ライフスタイルの変化でドライアイを発症しやすい環境にあるのです。

  • エアコンや扇風機
  • 夜更かし
  • パソコンやスマホの使用時間の増加

ひとつずつ、詳しく理由をお伝えします。

2-1. エアコンや扇風機の使用

近年は猛暑が続き、一日中エアコンをかけているご家庭も多いのではないでしょうか。

エアコンを使うと、空気が乾燥して部屋全体の湿度が下がります。

湿度が下がると涙の蒸発量が増えるため、ドライアイが起こりやすくなるのです。

また、エアコンや扇風機の風に直接当たることも、涙が不足してドライアイの原因になります。

2-2. 夜更かし

近ごろは、ドライアイの原因として「夜更かし」が注目されています。

夜になると、眠りに備えて目の乾燥を防ぐために常に分泌されている涙が少なくなる傾向になります。

夏は日の入りが遅くなり、つい夜遅くまで活動してしまいがち。

涙の分泌量が減っている状態で目を使い続けると乾きやすく、ドライアイを発症しやすくなるのです。

2-3. パソコンやスマホの長時間使用

夏にエアコンが効いた部屋で過ごしたり、ベッドで夜更かししてしまったり。

そんなときは、ついスマホを触る時間が増えてしまいますよね。

室内で過ごす時間が増える夏は、スマホをはじめ、テレビやパソコンの使用時間も多くなる傾向があります。

人は集中して画面を見ると、まばたきの回数が減るもの。

その回数は、集中していないときの4分の1まで減るといわれています。

まばたきには目の表面の涙を補充する役割があるため、回数が減るとドライアイになりやすくなるのです。

3. 夏のドライアイ対策3選

夏のドライアイは、部屋の湿度低下や目の使いすぎが原因。

そんなドライアイの対策には、以下3つの方法がおすすめです。

  • 目薬で潤い補給
  • 加湿器で湿度を調整
  • 蒸しタオルで涙のバランスを整える

それぞれをくわしく紹介します。

3-1. 目薬で潤い補給

涙が足りなくなった目には、目薬で潤いを補給してあげましょう。

ドライアイ対策には、塩化ナトリウムを含む涙の成分に近い「人工涙液」の使用が適しています。

また、目薬を指すタイミングでしばらく目を閉じることも、涙の回復には効果的です。

3-2. 加湿器で湿度を調整

冬に活躍する加湿器は、冷房で部屋が乾燥しやすい夏もぜひ使いたい家電です。

夏の室内に加湿器を置くときのポイントは、以下の3つ。

  • 温度変化が少ない部屋の中央に置く
  • 床ではなく机や台の上に置く
  • エアコンをつけて湿度が下がった後に置く

ドライアイの予防に理想的な湿度は50〜60%とされています。

ちなみに夏の熱中症対策としては、室温28度、湿度40〜60%が適切です。

両方を考慮しつつ、部屋の温度や湿度が上がりすぎないように、うまく加湿器を活用しましょう。

3-3. 蒸しタオルで涙のバランスを整える

疲れ目のおともである「蒸しタオル」は、ドライアイ改善にもぴったりのアイテムです。

最近の研究では、ドライアイの原因に「マイボーム腺(まぶたの内側にある皮脂腺)」が関係しているとわかってきています。

具体的には、マイボーム腺が詰まって涙のなかの油分が減り、涙が蒸発しやすくなってしまうことが原因。

そこで蒸しタオルを使うと、詰まった油分が熱で溶け出し、マイボーム腺のつまりを取ることができるのです。

蒸しタオルを用意できない場合は、手のひらでまぶたを温めるだけでもある程度の効果が期待できますよ。

4. まとめ

夏はエアコンの使用や夜更かしなどの原因から、ドライアイに注意したい季節です。

夏におすすめのドライアイ対策は以下の3つ。

  • 目薬で潤い補給
  • 加湿器で湿度を調整
  • 目を温めて涙のバランスを整える

夏のドライアイが悪化する前に、適切な対策で目の潤いを保っていきましょう!


【参考】

ドライアイ | 参天製薬日本サイト
ドライアイの原因 | 参天製薬日本サイト
ドライアイを予防するには?今日から変えたい生活習慣
夏のドライアイに注意! | さだまつ眼科クリニック