体の健康を保つカギとして注目されている、「オートファジー(自食作用)」という体の仕組み。
そんなオートファジーを高める方法として、「睡眠」の取り方が注目されています。
オートファジーは、16時間断食で活性化させる方法が有名ですよね。
しかし、近年は実験によって、「睡眠」でオートファジーを高められる可能性が明らかになってきたのです。
この記事では
- なぜオートファジーが注目されているのか
- オートファジーを活性化させる睡眠
- よりオートファジーを高めてくれる栄養成分
について紹介します。
年齢を重ねるごとに、少しずつ変わっていく私たちの体。
オートファジーを高めて「あの人、いつ見ても若々しいね」といわれる人物になってみませんか?
目次
1. オートファジーが注目される理由
健康寿命を伸ばすことや、アンチエイジング効果が期待できるとして注目されている「オートファジー」。
まず「オートファジー」とは、人間の体を構成している細胞が、自らを分解してリサイクルする仕組みのことです。
私たちの細胞は、毎日少しずつ入れ替わりながら、体全体を健康に保っています。
細胞の入れ替えができるのは、オートファジーで古くなった細胞を分解して、新しい細胞の材料を生み出しているから。
またオートファジーには、病気や老化の原因となる有害物を体から取り除くはたらきもあります。
「細胞のリサイクル」や「有害物の排除」などはたらきが、アンチエイジングや健康寿命の延伸につながると考えられているのです。
2. ポイントは体内時計!夜眠るとオートファジーが活性化
そんなオートファジーは、体内時計にあわせて眠るとはたらきが高まると考えられています。
健康で若々しくあり続けるために、注目されているオートファジー。
オートファジーと体内時計の関係について明らかにしたのは、アメリカ コロンビア大学でおこなわれたハエを用いた研究。[1]
この研究では、ハエの体内時計で寝るべき時間に睡眠をとっていると、ほかのハエよりオートファジーが高まり、寿命が伸びることがわかったのです。
つまり、大切なのは「たくさん寝る」のではなく、「体内時計にあわせて寝る」こと。
多くの生き物は、それぞれに適したリズムの体内時計を持っています。
人間にも体内時計があるため、この結果が当てはまる可能性は高いと考えられるのです。
3. オートファジーを高める栄養成分
体内時計にあわせて十分に眠ると、オートファジーの活性化が期待できます。
しかし現代人にとって、寝るべき時間帯に十分な睡眠時間を確保するのは、少しむずかしい問題ですよね。
そこで活用したいのが、オートファジーの活性化が期待できる栄養成分。
ここからは、特におすすめの「レスベラトロール」と「ウロリチン」について解説します。
3-1. レスベラトロール|赤ワインや落花生に含まれる成分
レスベラトロールは、長寿遺伝子にはたらきかけて、オートファジーを活性化してくれると考えられている成分です。
人間には「サーチュイン」という老化を抑える遺伝子があり、サーチュインにはオートファジーを高めるはたらきがあります。
レスベラトロールはサーチュインを刺激してくれるため、間接的にオートファジーを高める効果が期待できるのです。
抗酸化作用もあるといわれているので、健康のためにはぜひ取り入れたい成分ですね。
レスベラトロールが含まれる食品は、赤ワインやピーナッツの薄皮、赤ブドウなど。
お酒を飲むなら、赤ワイン。ワインのおともに薄皮つきのピーナッツを。
とはいえ身近な食品で補いにくいこともあり、サプリメントを活用するのがおすすめですね。
3-2. ウロリチン|ザクロの成分から体内で作られる物質
ウロリチンAも、レスベラトロールと同じく「サーチュイン」にはたらきかけて、オートファジーの活性化を期待できると注目を集めている成分です。
ウロリチンAは、ザクロやベリーに含まれる「エラグ酸」という成分が、腸内細菌で分解されて作られます。
ザクロは、ポリフェノールも豊富で、クエン酸やビタミンCを含む優れた果実。
最近は、ジュースや食品はたくさん出回っているので、1年を通じて手軽に取り入れられるのがうれしいポイントです。
ほどよい酸味にポリフェノールの渋みがあり料理にもおすすめです。ザクロの産地イランやトルコでは煮込み料理やサラダなどよく使われています。
いろいろな形で、おいしく楽しんで取り入れてみましょう。
4. まとめ:睡眠と栄養の二刀流でオートファジーを高めよう
オートファジーを高める方法として、体内時計にあわせた十分な睡眠が注目されています。
しかし現代人は、十分な睡眠時間の確保が難しいときも少なくありません。
そのため、オートファジーの活性化が期待できる栄養成分を取り入れることも、ひとつの方法です。 睡眠時間を確保できるように努めつつ、栄養成分も上手に活用して、オートファジーを高めていきましょう。
【参考】
オートファジーとは – 吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室
【公式】オートファジーとは何か?お菓子のUHA味覚糖が世界一わかりやすく解説- UHAヘルスケア研究所 | UHA味覚糖
【公式】オートファジーを活性化する注目の成分ウロリチンとレスベラトロール- UHAヘルスケア研究所 | UHA味覚糖