油断大敵!うららかな春の紫外線から肌と目を守る

気温が上がり、日差しの暖かさが増してくると、紫外線の影響が気になり始めますよね。

実は地上に届く紫外線の量は、3月頃から徐々に増え始めています。

紫外線対策は、肌だけでなく目にとっても大切なもの。

この記事では、紫外線が肌と目に与える影響とおすすめの対策を解説します。

春先から紫外線対策をしっかり行って、肌と目の健康を保ちましょう。

1.肌と目が受ける紫外線の影響

紫外線は肌の真皮層や表皮層に届いて、シミやしわを引き起こします。

一部の紫外線は皮膚のDNAを傷つけるため、細胞へのダメージによる皮膚がんリスクの上昇にも注意が必要です。

目の場合も一度に強い紫外線を浴びたり、紫外線のダメージを受け続けたりすると、悪影響が現れます。

紫外線が引き起こす代表的な目の急性症状は、充血や角膜炎など。

また、蓄積した紫外線ダメージは老眼を早め、白内障のリスクを高める可能性があると言われています。

これらの健康問題を避けるためにも、日頃からの紫外線対策がとても大切なのです。

ヒトに有害な紫外線

そもそも紫外線とは、私たちが目で認識できる光(可視光線)よりも波長が短い光の総称です。

紫外線は波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cに分けられますが、そのうち地表に届くのはUV-AとUV-Bのみ。

UV-AとUV-Bでは、一般的に日焼けや皮膚がんの原因となるUV-Bのほうが、人体にとって有害です。

一方でUV-Aは『生活紫外線』と呼ばれ、無意識に長い時間浴び続けることの影響が心配されています。

雲やガラスなどを通しても遮ることができないため、日常的な対策が欠かせません。

注意!意外に紫外線の影響を受けるタイミング

紫外線対策で「晴れた日中だけ紫外線に気をつければ良い」と考えていませんか?

しかし先述したとおり、紫外線のうちUV-Aは、曇りの日やガラス越しにも私たちの肌や目まで届いています。

また、雪や砂、水面で光が反射しやすい場所では、より紫外線の影響を受けることもあります。

日常生活での紫外線対策は、天気や季節に関係なく、一年を通して意識することが重要です。

2.春先から行う肌と目の紫外線対策

春先は気温が上昇し、外出する機会も増えますよね。

しかし「まだ夏ほど日差しも強くないから」と油断すると、紫外線ダメージが蓄積してしまいます。

春先から紫外線対策をしっかり行うことが、肌や目を健康に保つためのポイントです。

ここからは、目的に合った日焼け止めの選び方と、日よけグッズの活用方法を紹介します。

目的に合った日焼け止めを選ぶ

紫外線対策といえば、日焼け止めが思い浮かびますよね。

日焼け止めで大切なのは、SPF(UV-Bから肌を守る指数)とPA(UV-Aから肌を守る指数)の値です。

日常使いであればSPF30以上、PA+++程度のものを選ぶのがおすすめです。

屋内で過ごすときや、とにかく軽い使用感の日焼け止めを選びたい場合は、SPF10〜20かつPA++を最低限の目安にして選びましょう。

日よけグッズを活用する

日焼け止めだけでなく、日よけグッズを活用することも紫外線対策には効果的です。

日傘やアームカバーは、肌に受ける紫外線を防いでくれます。

目を紫外線から守るためには、つばの広い帽子やサングラスがおすすめです。

『紫外線環境保健マニュアル 2020』では、紫外線カット効果はつばの広い帽子に約20%、サングラスに約90%あるとされています。

ただしサングラスは、レンズの色の濃さと紫外線カット効果が比例するとは限らないため、購入する際はUVカット率の高いものを選びしましょう。

3.まとめ

紫外線は、肌だけでなく目にも悪影響を及ぼすことがあります。紫外線のダメージを蓄積させないためには、春先からの紫外線対策が大切です。

曇りの日やガラス越しにも紫外線は届くので、日常的に対策することが、肌や目を紫外線から守るカギとなります。

日焼け止めや日よけグッズを活用して紫外線対策をしっかり行い、健康な肌と目を保ちましょう!

【参考】

紫外線環境保健マニュアル 2020|環境省

紫外線の基礎知識| Maison KOSÉ(メゾンコーセー)

[1]環境因子(紫外線)と白内障