「日差しが春らしく、気温もあたたかくなってきたのに、なんだか体が冷える」
こんな経験、ありませんか?
実は、あたたかくなってきた春先こそ、冷えに注意したいタイミングなんです。
この記事では春先に体が冷える原因と、その対策を紹介します。
1. 春先はあたたかいのに体が冷える?
「冷え」というと冬のものと思いがちですが、実は徐々にあたたかくなってくる春先も、体が冷えやすい季節なんです。
春先に体が冷えやすい原因は主に2つ。詳しく紹介します。
1-1. 激しい寒暖差
春は気温差が激しく、着るものに迷いがち。
日中のあたたかさに合わせた服を選ぶと、夕方や夜に寒くなってしまうことがありますよね。
また、春先は冬よりも薄着になるため、太い血管がある部分が外気の影響を受けやすい状態です。
体や血管が冷えると血行が滞り、慢性的に体が冷える「冷え症」になってしまいます。
1-2. 自律神経の乱れ
寒暖差が激しい季節は、自律神経のバランスが乱れやすい季節でもあります。
人の体は気温にあわせて体温を調節しており、このときに使われるのが交感神経と副交感神経からなる自律神経です。
寒暖差が激しいと自律神経の働きが頻繁に切り替わり、普段より負担がかかります。
例えば、温度変化の激しい室内をエアコンで一定の温度に保とうとすると、消費する電力が増えるイメージです。
負担がかかり続けた自律神経は、次第にバランスが乱れていきます。
自律神経は血管の収縮に関係しているため、バランスが乱れると血行が滞り、体が冷えやすくなるんです。
2. 春先の冷え対策3つ
「冷え対策って、あれこれしなきゃいけないのかな……」と思うかもしれませんが、実は簡単なんです。
日常生活にちょっとした意識を加えるだけで、十分な冷え対策になります。
ここからは、生活に取り入れやすい冷え対策を3つ紹介します。
2-1. 太い血管を温める
体の太い血管を温めると、効率よく血行を改善できます。
代表的な箇所は、「首」が付く部分(首、手首、足首)や脇の下、太ももの付け根など。
以下は血管を温める方法の一例です。
- マフラーやネックウォーマー
- 足首が隠れる靴下
- 厚手のスパッツ
カイロを使ったり、シャワーや全身浴を活用したりするのもおすすめです。
2-2. 軽い運動やストレッチをする
軽い運動やストレッチも、血流の改善には効果的です。
特にデスクワークが多いと血流が悪くなりやすいため、30分〜1時間に1回は肩回しやストレッチをおこないましょう。
また自律神経の乱れは、交感神経が過剰に働く場合がほとんど。
体をじっくり伸ばす『静的ストレッチ』は、副交感神経を優位にする効果があるため、自律神経のバランスを整えやすくしてくれます。
筋肉がほぐれて体が温まり、リラックス効果も期待できるので、ぜひお風呂上がりに1日5分から始めてみてください。
2-3. タンパク質を意識して摂る
体を温めるためには、食事の内容も大切です。
冷え対策の食事では「タンパク質の摂取量」を意識しましょう。
タンパク質は消化吸収されるとき、ほかの三大栄養素に比べ、より多くの熱エネルギーを産生してくれます。
また噛む回数を増やすことで熱エネルギーの産生量が増えるといわれているので、よく噛んで食事することも意識してみましょう。
3. まとめ
春先に起こる冷え症は、激しい寒暖差や、寒暖差が原因で起こる自律神経の乱れが主な原因です。
血行を良くする対策を取り入れることで、冷え知らずの元気な体を保てます。
本記事で紹介した3つの対策を、ぜひ実践してみてくださいね。
【参考】
食事誘発性熱産生 / DIT | e-ヘルスネット(厚生労働省)
調子が悪いのは、年齢のせいだとあきらめていませんか? | 日清製粉グループ
その疲れ、「寒暖差疲労」かも?~ 症状別の対策で、”寒暖リズム”の新習慣を ~ | ニュースリリース | 小林製薬株式会社