頭痛や腰痛に悩まされている、むくみが気になる…そんな悩みはありませんか?それはリンパ液の滞りが原因かもしれません。
「体液」というと代表的なのは血液ですが、リンパ液も同じく主要な液体のひとつです。リンパ液は常に全身を循環し老廃物を運搬していて、この流れが滞ることで体調のトラブルにつながるのだとか。
今回は簡単にできるセルフチェックの方法や、関所となるリンパ節を詰まらせないための習慣をご紹介します。
1.リンパとは
リンパ液は主に血管で回収しきれなかった大きな不要物を運搬しています。さらに細菌やウイルスなどをリンパ管の途中にある「リンパ節」でブロックするという、体を守る役割もあります。血液とリンパ液は体に欠かせない存在です。
2.あなたは大丈夫?リンパ液の流れをセルフチェック!
リンパの流れは簡単にセルフチェックができます。むくみを感じていなくても、実はリンパが滞っているかもしれません。体調管理のためにも、定期的にチェックするようにしましょう。
①脚の付け根
鼠径部(ビキニラインの下の部分)をチェック。触ってみて凹んでいれば健康な証拠。固くなっていたり、膨らんだりしている場合は要注意。
②脇の下
腕を肩の高さに上げてひじを曲げ、脇の下から二の腕にかけてチェック。良い状態では脇の下がくぼんでスッキリとしています。お餅のようにたるんだり腕が太くなったりしている場合は流れが滞っているのかも。
3.リンパ液の流れが滞るとどうなる?
リンパ管の流れを水道管にたとえると、水の通り道がきちんと確保され、水そのものが清らかであれば、サラサラとスムーズに流れます。しかし、ゴミがたまって通り道が狭くなったり、水がヘドロ状になっていたりすると、流れが悪くなり詰まってしまう可能性があります。
このように流れの滞ったリンパ管は、細胞に必要な酸素や栄養が届けられないだけでなく、不要物の回収もできません。
その結果、細胞が栄養失調となり体内には有害物質がたまるため、疲労やむくみ、肩こり、腰痛、頭痛などさまざまな不調を招くことになってしまうのです。
4.関所であるリンパ節を詰まらせない
細菌やウイルスをブロックする大事な役目を担っている「リンパ節」。全身に800ヶ所以上あるといわれ、なかでも特に大きなリンパ節は鎖骨の上や首、脇の下、脚の付け根、ひざの裏にあります。
リンパ液にはポンプのような機能がありません。そのため、体に一定の圧がかかると流れるのですが、台風など低気圧の影響で圧が減ると、流れにくくなってしまいます。
他にも猫背や横座り、脚を組むといった姿勢がクセになっていると、大事な関所の部分を圧迫しリンパ液の流れを妨げることになるので注意しましよう。
オフィスワークや家事など、休憩のときにも正しい姿勢を意識してみてください◎
ストレッチもおすすめです。
老廃物を流してスッキリ!リンパの流れを意識してリフレッシュしましょう♪
【参考】健康雑誌『若々』2023年6月号