急にしみやシワが増えたように感じますか?なんだか肌の弾力が無くなっている…と感じている人も多いかもしれません。実は、それは酸化と糖化が原因かも!?
酸化と糖化は見た目の老化だけではなく、体の衰えまで引き起こす最大要因なんです。生活習慣病を防ぐためにも、酸化・糖化対策は何よりも大切です。
美容の敵!酸化とは?
リンゴを切ってしばらく放置すると、切り口から酸化して変色し、見た目はもちろん味や歯ごたえも変化してしまいます。実は同じようなことが、私達の体でも起こっています。
体が酸素を取り込むと、その一部が活性化されて「活性酸素」となります。活性酸素は免疫機能として働くなど重要な役割があるのですが、作られすぎたり、除去が追いつかなくなると、健康な細胞まで攻撃してしまいます。
そうなると様々な場所でダメージを受けて、老化が加速したり、癌などのリスクを高めることもあります。
40代以降は酸化リスクが増加
呼吸で酸素を取り込む限り、活性酸素の発生を完全に抑えることはできません。ですが、私達の体には活性酸素を「分解する酵素」が備わっています。
ですが、40代を過ぎるとその酵素が体内で減少していきます。若い頃は意識しなくても打ち消してくれるのですが、歳を重ねると注意が必要です。
シワやくすみの原因!糖化とは?
酸化が進むと「糖化」という現象も加速していきます。糖化とは、食べ物から取り入れた余計な「糖」とたんぱく質が結合して変性し、劣化してしまうことです。
お料理のときに、加熱しすぎると茶色いコゲが付きますが、体でも同じようなことが起きています。肌にシワやくすみが現れるのは、肌内のコラーゲンが糖化して硬く変色してしまうのが原因なのです。
この糖化ですが活性酸素が促進剤となります。酸化と糖化はセットで起こりやすく、糖化によって生まれた悪い物質(AGEs)は、活性酸素を除去する酵素を減らしてしまいます。酸化が進むと糖化も加速する…という悪循環に陥るのです。
病気の可能性も…
酸化や糖化の影響で、全身をくまなく走っている血管が傷ついて太くなり、血流が悪くなったり、血栓ができやすくなったりします。糖尿病や高血圧、動脈硬化、癌の多くは酸化や糖化が関係しているというデータもあるのです。
血流が悪くなると栄養や酸素が届きにくくなって、臓器の活動も落ちてしまうということ。老化に直結し、病気が発生して悪化しやすい体内環境になる危険性も。
体内に溜まってしまった悪い物質(AGEs)は、排出されることはほぼありません。発生したら蓄積されていく一方です。ですから、日々の生活のなかで糖化を抑えて、抗酸化・抗糖化を心がけていきましょう♪
【参考】『若々』2022年5月号