集中力をアップさせるには食後の血糖値が大切。ですが、上がりすぎも下がりすぎも逆効果!?
4つのポイントから血糖値のコントロールに役立つ食事をご紹介します。
血糖値の仕組み
仕事を進めたいのに、なぜか朝から集中できないことがありますか?原因の一つとして考えられるのが、食後の血糖値の変動です。
そもそも血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。食べた物が消化されてつくられるブドウ糖は主に腸管から吸収されて血液中に入るため、食後には血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がります。
血糖値が上がるとインスリンと呼ばれるホルモンがすい臓から分泌され、血糖値を下げてくれます。このインスリンの働きによって、「ブドウ糖」はエネルギー源として活用されるのです。
ブドウ糖は脳に大切なエネルギー源
ブドウ糖は、脳の働きを維持するための大切なエネルギー源です。集中力を保つために必要不可欠ですが、どんどん取り込んだ方が良いというものでもありません。
ブドウ糖のもととなる食べ物を一回で大量に摂取すると、血糖値が急激に上昇してしまいます。それを下げようとしてインスリンが大量に分泌されるため、今度は血糖値が急降下してしまいます。このような状況は、かえって集中力が下がってしまうので要注意です。
血糖値の上昇を防ぐ食事
大切なのは「血糖値をゆるやかに上げる食事法」を取り入れること。そのための4つのポイントを紹介します。
- 朝食を抜かない晩ご飯で取り込んだブドウ糖は、寝ている間の脳の活動に使われます。朝起きたときの脳はエネルギー不足になりがち。朝食を抜くと、集中力や記憶力の低下に繋がることも。忙しい人も、少し早めに起きて朝食をとってみませんか?
- よく噛んで食べる早食いやドカ食いをすると血糖値が急激に上昇します。一口ずつゆっくり味わいながら、よく噛んで食べましょう。
- 栄養のバランスを整えるブドウ糖のもととなる炭水化物を一度に多くとると血糖値が急上昇しやすくなるので、タンパク質、食物繊維、脂質、ミネラル、ビタミンと合わせてバランスよく摂取することが大切。特に、食物繊維が豊富なメニューを選ぶと消化吸収のスピードがおさえられ、血糖値の急上昇を防ぎます。
- 低GI食品を選ぶGI値が低いほど吸収のスピードがゆるやかになり、血糖値の上昇もおだやかに。穀類であれば白米より玄米、食パンより全粒粉パンを。ゴボウやレンコン、小松菜、レタス、キノコ類や海藻類、豆類もオススメ。ただし、胃腸の調子が悪い時は避けてください。
血糖値のコントロールに役立つ対策を無理なく取り入れて、楽しく集中力をアップしていきましょう♪
【参考】あたまナビ