冬の目のかゆみはアレルギー?原因とおすすめの対策

「まだ冬なのに目がかゆい!」

「花粉症じゃないのに目がかゆくなる」

目がかゆいといえば花粉症、花粉症といえば春の病気ですよね。

しかし、実は冬も目がかゆくなりやすい季節なんです。

冬は家の中と外、どちらにも目がかゆくなる原因が潜んでいます。

この記事では冬に目がかゆくなる3つの原因と、冬の目のかゆみを抑える3つの対策をご紹介。

目のかゆみ対策に役立つ栄養素も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

1. 冬の目のかゆみは「アレルギー性結膜炎」の可能性アリ!

目のかゆみは、主に目の結膜が外からの刺激を受け、炎症を起こすことで感じる症状です。

結膜の炎症(結膜炎)の原因は、「アレルギー物質」か「細菌・ウイルス」の二つ。

冬に起こる目のかゆみは、主にアレルギー物質による結膜炎が原因だといわれています。

具体的には、アレルギー物質で目の免疫細胞が過剰に反応し、「ヒスタミン」という物質が放出されることで目にかゆみが起こるのです。

2. 冬にアレルギー性結膜炎が起こる3つの原因

冬にアレルギー性結膜炎が起こる原因は、主に以下の3つだといわれています。

  • 花粉
  • ハウスダスト(ホコリやダニ)
  • 乾燥

これらの原因が冬に発生しやすい理由を確認していきましょう。

2-1. 花粉

アレルギー性結膜炎は、花粉症で起こる症状のひとつです。

花粉症は春にピークを迎えますが、花粉が飛び始めるのは秋の終わりごろからで、冬に症状が出る場合もあります。

また、花粉症は昨シーズンに症状がなかったとしても、翌シーズンに突然発症することもある病気。

今まで花粉症の症状が出なかった方も、冬に目のかゆみを感じたら花粉症を疑ってみましょう。

2-2. ハウスダスト(ホコリやダニ)

冬の目のかゆみは、アレルギー物質である「ハウスダスト」でも起こります。

冬は家庭内でハウスダストが増えやすい季節。

例えば、エアコン内のカビ、布団やじゅうたんについたダニ、外から入ってきた花粉などが冬に増えやすいハウスダストです。

また締め切られて乾燥した室内でエアコンを使うと、温風がハウスダストを舞い上げて目を刺激するため、アレルギーが起こりやすくなります。

2-3. 目の乾燥

 直接的ではありませんが、冬に起こる目の乾燥もアレルギー性結膜炎の原因のひとつです。

涙には、花粉やハウスダストなどの異物を洗い流すはたらきがあります。

涙不足になると目の表面に花粉やハウスダストがついたままになるため、炎症が起きてかゆみを感じやすくなってしまうのです。

3. 冬の目のかゆみを抑える3つの対策

冬の目のかゆみは、アレルギー性結膜炎の症状であることがほとんどです。

アレルギー性結膜炎を起こさないためには、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を抑えることが対策になります。

アレルゲンから抑える3つの対策は、「つけない・持ちこまない・増やさない」です。

それぞれ意識したいポイントを、もう少し詳しく解説します。

3-1. つけない|アレルゲンを目に付着させない

目のかゆみを抑えるためには、まずアレルゲンが目につかないようにしましょう。

手軽かつ有効な方法は、メガネの着用です。

一般的なメガネにも目を守る効果はありますが、保護メガネを使うと、高いアレルゲンカット効果が期待できます。

加えて、目についてしまったアレルゲンをすばやく洗い流すために、洗眼も効果的です。

ただし目の周りが汚れたまま洗眼したり、洗眼しすぎたりすると逆効果なので、方法と回数には注意してください。

3-2. 持ち込まない|家に入る前にアレルゲンを取り除く

目のかゆみの原因が花粉だった場合、外から花粉を持ち込まない工夫も大切です。

花粉を家の中に持ち込まないためには、

  • 玄関から上がる前に髪の毛や衣服にブラシをかける
  • すぐに手洗いうがいをする
  • 早めにシャワーを浴びる
  • 洗濯物や布団を外に干さない

といった方法を実践しましょう。

また今は花粉で症状が出ていなくても、花粉が多い環境で過ごすと、花粉症の発症率が高くなります

予防の意味もこめて、日頃から花粉を持ち込まない意識が大切です。

3-3. 増やさない|掃除や換気でアレルゲンを除去

冬は窓を閉め切って過ごすことが多いため、花粉やホコリなどのアレルゲンが家の中にたまりやすくなっています。

家の中の基本的なアレルゲン対策は、こまめな掃除と換気です。

ただし、掃除と換気の順番には要注意。

掃除中に換気をおこなうと、ホコリが舞い上がってしまい掃除の効果が低くなります。

換気するのは掃除機をかけ終わったあと、空気中に残ったホコリを追い出すためにおこないましょう。

4. 花粉は乳酸菌&アントシアニンで早めの対策を!

近年、花粉症の症状を抑える効果があるとして、よく知られるのが腸内環境をサポートする乳酸菌」。そして、北欧に自生するブルベリーの一種ビルベリーに含まれる「アントシアニン」も注目されています。

花粉症は免疫の過剰反応で起こる病気です。

免疫細胞が集まる腸の環境を乳酸菌で整えると、免疫を正常化して、花粉症を含むアレルギーを抑える効果が期待できます。

またビルベリーに含まれるアントシアニンは、ヒスタミンの排出量を抑え、目のかゆみを軽減する効果が期待されている成分。

どちらもすぐに効果が出るものではなく、継続して摂り続けることが大切です。

目がかゆくなる前に、ぜひ早めの「乳酸菌&アントシアニン習慣」を身に付けましょう!

5.まとめ|外と内から対策して目のかゆみを防ごう!

冬に起こる目のかゆみは、その多くがアレルギー性結膜炎の症状です。

アレルギー性結膜炎の原因は、花粉やハウスダストなど。

基本の対策「つけない・持ち込まない・増やさない」を意識すれば、つらい冬の目のかゆみを和らげる効果が期待できますよ。

また、原因のひとつである花粉症は治りづらく、症状が強く出るとその後もひどい症状が続きやすい病気です。

3つの対策と同時に乳酸菌やアントシアニンも活用して、アレルギーを予防し、目がかゆくなりにくい体づくりをしていきましょう。


アレルギー性結膜炎|日本眼科学会
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