冬の“完全栄養食”!?鍋料理が美容と健康によい3つの理由と体によい鍋の3カ条

寒くなってくると、食卓では鍋料理が大活躍しますよね。

なかには鍋料理の頻度が高すぎて、「鍋の食べ過ぎ?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。

しかし、その必要はありません!

冬の鍋料理は、おいしく食べながら美容と健康を保てる、いわば「完全栄養食」のような献立なんです。

この記事では、冬の鍋料理が美容と健康によい理由と、体によい鍋の3カ条をお伝えします。

鍋料理の魅力を知れば、「鍋でいい」ではなく「鍋“が”いい!」と思えますよ。ぜひご一読ください。

1. 冬の鍋が美容と健康によい3つの理由

ひとつの鍋に食材を入れて煮込んだら完成する鍋料理は、冬の献立の救世主。

最近は鍋用の調味料も豊富で、味付けがマンネリ化することも少なくなってきています。

加えて鍋料理は、3つの理由から美容と健康にぴったりの献立なんです。

思わず毎日鍋が食べたくなるような、3つの理由を紹介します。

1-1. 内側から体を温めて冷え症・むくみを改善

冬は体が冷えやすい季節。

体の冷えは血流を悪化させるため、むくみや肌トラブル、自律神経の乱れなどが起こりやすくなります。

つまり、冷えは美容と健康のどちらにとっても大敵なんです。

温かい鍋料理を食べると、体の内側から温められて血行が促進されます。

血の巡りが良くなると、体の末端までしっかりと温まるので、冷え症やむくみの改善、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

1-2. 野菜や肉・魚を手軽にたっぷり食べられる

食事の栄養バランスを整えるためには、野菜や肉・魚など、さまざまな食材から栄養を摂ることが大切です。

しかし一汁三菜の献立で多くの食材を使うとなると、汁物、副菜、主菜など品数が増えて作るのも大変。

鍋料理なら、ひとつの鍋に具材を入れるだけなので、品数を増やすことなく一度に多くの食材が使えます。

また煮込むことで野菜のかさが減るので、たくさん食べやすくなるのもうれしいポイント。

実際に企業がおこなった調査では、鍋料理を食べることで食物繊維は2割、タンパク質は1割も摂取量が増えるという結果が出ているんですよ。

1-3. 健康によい食べ順が自然にできる

血糖値の上昇を防ぐ食事方法として、「ベジファースト」は良く知られている方法です。

それに加えて、近年は肉を最初に食べることで血糖値の急上昇を防ぎ、食欲も抑える「ミートファースト」という食事方法も注目されています。

鍋料理は野菜と肉・魚がメイン食材で、しめにご飯やうどんなどの炭水化物を食べるのが一般的。

そのため、普通に鍋料理を食べるだけでも、自然に「ベジファースト」「ミートファースト」の食べ方が実践できます。

2. ここがポイント!美容と健康によい鍋の3カ条

「体が温まる」「たくさんの食材を手軽に摂れる」「体によい食べ順を自然に実践できる」

もはや鍋料理に欠点などないように見えますが、実は気をつけたいポイントがいくつかあるんです。

ここからは美容と健康のために意識したい、鍋の3カ条を紹介します。

2-1. 2種類のタンパク質で脂質をバランスよく摂ろう

肉や魚は鍋にたっぷり入れるとおいしい食材ですが、気をつけたいのが種類選びです。

特に肉選びは注意が必要で、脂身の多い豚肉や皮付きの鶏肉をたくさん入れると、脂質の摂りすぎにつながってしまいます。

以下のように食材の組み合わせを意識して、脂質を摂りすぎないようにしましょう。

  • 豚バラ肉とちくわ(高脂質 × 低脂質)
  • 鶏もも肉と豆腐(中脂質 × 中脂質)
  • 白身魚とえび(低脂質 × 低脂質)

低脂質なタンパク質を組み合わせたときは、鍋の味付けを少しこってりしたものにするのもよいですね。

2-2. 緑黄色野菜ときのこを積極的に食べよう

鍋料理は野菜を食べる絶好の機会。

普段は不足しがちな、緑黄色野菜やきのこを積極的に食べましょう。

緑黄色野菜はβ-カロテンを中心に、ビタミンやミネラルが豊富で、免疫力を高めてくれる「抗酸化作用」も期待できます。

例えばにんじん、水菜、小松菜、春菊、せり、にらなどは、鍋の具材にも最適です。

一方きのこ類には、腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富に含まれています。

整った腸内環境は、肌の調子や免疫力、心の健康を保つために欠かせないもの。

きのこは旨味成分も豊富なので、鍋の具材に迷ったときは、ぜひきのこを2〜3種類入れてみてください。

2-3. 塩分の摂りすぎに要注意

鍋料理は手軽で栄養豊富ですが、一方で塩分の摂りすぎに注意が必要です。

鍋のスープやポン酢、たれなどは塩分が多いため、食べ方によっては塩分を摂りすぎてしまう場合があります。

鍋をおいしく食べつつ塩分を控えるためには、出汁や具材で旨味を効かせたり、酸味や辛味を加えたりする方法がおすすめです。

また鍋の締めは残りのスープをすべて使うのではなく、必要な分だけ取り分けて使い、スープの飲み過ぎを防ぎましょう。

3. まとめ|冬は鍋料理で美しく健康になろう!

鍋料理は、おいしく食べながら美容と健康の維持に役立つ、いわば「完全栄養食」のような献立です。

冷えやすい体を内側から温め、体によい食べ方を自然に実践しながら、美容と健康によい食材をたっぷり摂ることができます。

寒い季節は水仕事がつらくなり、洗い物が少ない鍋料理に頼る日も増えるのではないでしょうか。

そんなときは「また鍋にしちゃった」と思うのではなく、「美容と健康に良い鍋を今日も食べられる!」と考えてみてください。

体だけでなく心も温まって、冬を元気に乗り切れますよ。


【参考】
【カロミル栄養調査レポート】鍋を食べるとたんぱく質1割、食物繊維2割摂取量が増加 | ライフログテクノロジー株式会社のプレスリリース