冬に対策するものといえば、寒さや乾燥が思い浮かびますよね。
しかし、実は冬こそ忘れず対策したいのが「紫外線」。
穏やかに見える冬の日差しも、肌や目にじわじわとダメージを与えているんです。 この記事では、紫外線の基礎知識と肌や目が紫外線から受ける影響、冬におすすめの紫外線対策などを紹介します。
目次
1. 紫外線には種類がある
紫外線は波長が長い順にUV-A、UV-B、UV-Cに分けられ、そのうちUV-AとUV-Bの一部がオゾン層を通過して地表まで届きます。
UV-AとUV-Bを比較すると、一般的にはUV-Bのほうが人体にとって有害。
一方でUV-Aは雲やガラスなども通過して肌に届くので、「生活紫外線」として長時間浴びることの影響が心配されています。
1-1. 肌が受ける紫外線の影響
「紫外線といえば肌の大敵」というイメージがありますよね。
紫外線は肌によくない影響を与えますが、種類によって影響が異なることをご存じですか?
UV-Aは肌の真皮層まで届く紫外線で、しわやたるみを促す原因です。
UV-Bは、肌の表皮に強く作用する紫外線。
日差しを浴びた後に肌を赤く炎症させるほか、メラノサイト(色素生成細胞)を刺激してメラニンを増やすため、シミやそばかすの原因になります。
1-2. 目が受ける紫外線の影響
目に入る紫外線UV-AやUV-Bの一部は角膜を通過し、水晶体からついには網膜まで届きます。
届いた紫外線のダメージは、じわじわと蓄積されるもの。
結果、充血や角膜炎などの急性症状を引き起こすほか、早期の老眼や白内障のリスクが高まるとされています。
日常生活で受ける紫外線が直ちに影響を及ぼすわけではありません。
しかし、強い紫外線や長時間の紫外線を受ける場合は、目の紫外線対策も必須です。
2. 油断大敵!冬の紫外線量は意外に強い
一年のうち紫外線量(UV-BとUV-A)がピークを迎えるのは4〜8月です。
冬の紫外線量は種類によって異なり、UV-Bの量はピークの5分の1ほどまで減ります。
一方、UV-Aの量はピークの2分の1ほど。
つまり、
- 夏に紫外線対策バッチリで1時間外出する
- 冬にほどほど紫外線対策で2時間外出する
上記のケースを比較すると、受けるUV-Aの量は夏と冬であまり差がないと考えられます。
場合によっては夏よりも紫外線の影響を受ける可能性があるため、冬もしっかり紫外線対策することが肌や目を守るポイントです。
3. 冬におすすめの紫外線対策
外線対策することが肌や目を守るポイントです。
紫外線対策の基本は、季節が変わっても同じ。
ここからは基本的な紫外線対策に、冬だからこそ意識したいポイントをプラスしながら紹介していきます。
3-1. 軽めの日焼け止めを日常的に使う
日焼け止めにはSPF(UV-Bへの防止効果)とPA(UV-Aへの防止効果)がそれぞれ数値で記載されています。
数値が高いほど紫外線を防ぐ効果が高くなりますが、肌への負担も大きくなるため、場面によって使い分けることが大切です。
おすすめの目安は以下のとおり。
- 日常生活……SPF10~20/PA++
- 屋外で長時間過ごすとき……SPF30/PA+++
ご自身の肌やスキンケア習慣にあわせて、石けんで落とせるタイプや高保湿タイプなど、使いやすい日焼け止めを選びましょう。
3-2. 帽子やサングラスを使う
目に受ける紫外線は、つばが広い帽子をかぶるだけでも約20%減らせます。
一方でサングラスは、目に受ける紫外線量を約90%カット。
以下のポイントを基準に選ぶと、より高い紫外線防止効果を期待できます。
- 紫外線カット率99%以上または紫外線透過率1%以下
- UV400(UV-AとUV-Bを両方ブロックできる目安)
- レンズが大きめ
レンズの色の濃さと紫外線防止効果は必ずしも比例するとは限らないので、サングラスを選ぶ際は気をつけましょう。
4. まとめ
「生活紫外線(UV-A)」の量は、冬であっても夏の2分の1ほどです。
UV-Aは肌のしわやたるみを促すほか、ダメージの蓄積によって早期の老眼・白内障のリスクが高まります。
冬に紫外線対策をするかしないかで、長期的に蓄積される紫外線ダメージ量は大きく差が出るもの。
肌や目を紫外線から守るために、冬の間も欠かさず紫外線対策をおこないましょう!
【参考】
紫外線の基礎知識| Maison KOSÉ(メゾンコーセー)