
「最近なんだか目が疲れやすい」
「ふと遠くに視線を移したとき、なかなかピントが合わない」
といった目の悩みを感じていませんか?
実はその症状、左右の目に視力の差があることが原因かもしれないんです。
この記事では左右の視力差がある『不同視(ガチャ目)』の症状と対処法をご紹介します。
不同視を解消すれば、原因不明の頭痛や疲れやすさが治る可能性もありますよ。 ぜひご一読ください!
1. 『不同視(ガチャ目)』とは

不同視(別名:ガチャ目)は、左右の目の視力差が大きい状態を指す言葉です。
具体的には、両目の視力差が2D(ディオプトリー*)以上ある場合に『不同視(ガチャ目)』と診断されます。
以下は不同視の簡単なセルフチェック方法です。
- 3メートル先にあるものを、右手で右目を隠して見る
- 同じものを、左手で左目を隠して見る
- 両目で同じものを見る
両目と片目で見たときを比較して、明らかに見え方が異なったり見えにくかったりすることがあれば、不同視の可能性があります。
(※ ディオプトリー:度数の単位)
2. 『不同視(ガチャ目)』が原因で起こる目や体のトラブル
左右の目の視力に差がある不同視は、目の筋肉に負担がかかるため、放置すると目や体のトラブルにつながります。
具体的にどんな症状があらわれるのか、簡単に解説していきます。
2-1. ものが見えにくい

私たちの目は“もの”を見るとき、毛様体筋という筋肉で水晶体の厚みを変えながらピントを調節しています。
視力の程度によって毛様体筋の動きは異なるため、不同視のように視力差が大きいと、目はうまくピントを合わせられません。
そのため“もの”が見えづらかったり、見えていてもなんだか気持ち悪かったり、という症状が起こります。
2-2. 頭痛

左右の視力に差があると、目は対象物を両目で正しく見るために、ピントを細かく調整します。
このとき、水晶体の厚みを変える毛様体筋は弛緩と収縮を繰り返すため、強い負担がかかった状態です。
負担がかかり続けると目の疲れから眼精疲労につながり、最終的には頭痛や目の奥の痛みといった症状があらわれます。
2-3. めまい・吐き気

左右の視力差で眼精疲労が悪化すると、頭痛以外にもさまざまな症状があらわれます。
代表的な症状がめまいや吐き気。
程度によっては肩こりや疲労感など、頭以外に症状が広がる場合があります。
3. 『不同視(ガチャ目)』の対処法

人が不同視になる原因は、姿勢が悪い状態でものを見る生活習慣にあります。
テレビを斜めから見たり、横向きに寝転がりながら読書やゲームをしたりすると、片目だけが頻繁に使われ、視力のバランスが崩れてくるのです。
この場合の対処法は、生活習慣の改善と眼鏡やコンタクトレンズの着用。
ただし50歳以上かつ、片目だけ近視が進んで不同視になった場合は、原因として『白内障』も考えられます。
白内障が原因の場合、水晶体を人工レンズに入れ替える手術が検討されるため、症状を感じた場合はすぐに眼科を受診しましょう。
4. まとめ
左右の目に視力差がある『不同視(ガチャ目)』は、ものの見えにくさや眼精疲労による頭痛などを引き起こします。
そのほかに全身の疲れや吐き気、めまいなどの症状があらわれる場合もあるため、早めの対処が必要です。
ご紹介したセルフチェックで「もしかして……」と感じたら、悪化する前に医師の診察を受けましょう。
また症状を早期発見するためにも、ぜひ定期的に眼科検診をしてみてくださいね。
【参考記事】
ガチャ目(不同視)の原因と治療
左右の目で見え方が違う際の原因や想定される病気の可能性と対処法
不同視
目の奥が痛い原因は?よくある病気とは
症状から調べる