「寝るときに音楽って聴いていいのかか」
「心地よく眠れる音楽ってないのかな」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
実は寝るときの音楽鑑賞は、安眠に効果大。複数の研究で、無音よりも『音楽あり』のほうが、不安やストレスの数値が減少することがわかっているんです。[1]
では、どんな音楽が安眠に効果的なのか?
この記事では、複数の研究結果を参考に『より良く眠るための音楽』を解説していきます。安眠できる音楽を活用すれば、「寝不足」とさよならできますよ。
寝るときにおすすめの音楽3選
寝つきを良くしたり、睡眠の質を高めたりするためにおすすめするのは、次の3つに当てはまる音楽です。
- クラシック音楽
- 自然音
- 歌詞がない音楽
動画サイトで「睡眠用音楽」「睡眠用BGM」などと検索すると、上記に当てはまるクラシックや自然音の動画が数多く出てきませんか?
これにはちゃんとした理由があるんですよ。
実際の研究結果とあわせて、おすすめの理由を解説していきます。
1. クラシック音楽
リラックス音楽の定番といえば、クラシックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
クラシック音楽はストレスを和らげたり、心地よさを感じさせたりする効果が期待できると実証されており、睡眠時にはぴったりなんです。
ある実験では、パッフェルベルの「カノン ニ長調」を大学生33名に聞かせて脳波や心拍の変化を調査したところ、リラックスしたときに発せられる脳波(α波)がより多く発せられていることが判明しています。[2]
クラシック音楽のコンサートでうっかり眠くなってしまうのは、私たちの脳がリラックスモードになっているからなんですね。
2. 自然音
自然に囲まれた場所に行くと、なんだか心が落ち着きませんか?
その理由は、自然に「ハイパーソニック サウンド」が溢れているからなんです。
「ハイパーソニック サウンド」とは、人間の耳で聞き取れない超高周波を含む音のこと。
心地よい自然音と共に、超高周波の音を体の表面で受け取ることで、ストレスが軽減され心が落ち着くことがわかっています。[3]
別の研究でも、渓流の音が脳のα波を増やすことは実証済み。[4]
豊かな自然のなかで心が落ち着くのは、私たちが聞こえない音からも安らぎを得ているからなんですよ。
3. 歌詞がない音楽
クラシックや自然音も良いけれど、自分の好きなアーティストの音楽を聴きたいときもありますよね。
しかし歌詞がある音楽は安眠に不向き。
海外の大学で行なわれた研究によると、オーディオブックを聴きながら就寝した場合、睡眠の質は向上しなかったという結果が出ています。[5]
より良い眠りのためには、歌詞がない音楽を選ぶのがベターでしょう。
まとめ
本記事では、複数の研究・論文をもとに「寝るときにおすすめの音楽」をご紹介しました。
人は無音よりも『音楽あり』のほうが、ストレスや不安が減少します。
また、よりリラックスした状態で就寝したいときは、
- クラシック
- 自然音
- 歌詞がない音楽
などの音楽が最適です。
心地よい音楽を活用して、今夜から深い眠りを手に入れましょう。
【参考】
【参考文献】
[1] Relaxing Music Prevents Stress-Induced Increases in Subjective Anxiety, Systolic Blood Pressure, and Heart Rate in Healthy Males and Females
[2] 音楽刺激による生体反応に関する生理・心理学的研究
[3] 「ハイパーソニック・サウンド」とは?
[4] 渓流の音に含まれる超音波が人間の生理に与える影響について
[5]Music improves sleep quality in students