毎年、春先から増え始め6〜8月ごろにかけてピークを迎える紫外線。皮膚に影響があるのはもちろんですが、実は、目にもいろいろなダメージを与えてしまうのです。
肌はUVカットの日焼け止めや、衣類で紫外線対策ができますが目は忘れがちです。気象庁のデータによると、国内の紫外線量は緩やかに増加傾向なんだとか。
今回は、夏本番に向け目の紫外線対策についてお伝えします♪
1.紫外線の量
紫外線は1年中降り注ぎ、通常3月から増え始め6〜8月に最も強くなります。4〜9月の紫外線の照射量は、1年間の照射量の約70〜80%を占めることがわかっています。
紫外線を1日でみると、最も強い時間帯は午前10時から午後2時の間。夏はこの時間帯が1日の紫外線照射量の70%と言われているんだとか。
ですが、紫外線が弱い時間帯や曇り、雨の日でも長時間浴びると身体への負担は大きくなります。天気に関係なく、外出時の対策をしっかり行いましょう◎
2.紫外線と目の関係
紫外線のほとんどは表面の角膜で吸収されますが、角膜を通過し、レンズの役割を果たす水晶体や網膜まで届くことも。
一度に届く紫外線の量はわずかでも、繰り返し影響を受けることでダメージが蓄積されてしまうのです。主な病気として翼状片、紫外線角膜炎、白内障などがあります。
3.目を守る5つのポイント
- 日傘・帽子
UV加工されている生地のものがオススメ。暗い色のほうが紫外線をガードできます◎
帽子はつばの広いものを選びましょう。 - 紫外線が多い時間を避ける
午前10時〜午後2時は特に注意。
朝と夕方は太陽が低い位置にあるので、サングラスやUVカット機能のあるサングラスや眼鏡をかけるとGOOD。 - サングラス
最低でもUVカット90%以上のレンズを選ぶ。特に「UV400カット」の表記が安心。
色の濃いレンズは瞳孔が開き、目に入る光の量が増加するため、選ばないように注意。
紫外線が反射して隙間から入り込まないように、側面にもフィットするものがベスト。 - 食事・サプリ
ルテイン(ほうれん草・ブロッコリー・かぼちゃなど)、ビタミンA・C・E(パプリカ・にんじん・トマトなど)、アントシアニン(ブルーベリー・赤しそ・なすなど)を摂取する。不足しがちな栄養素はサプリで補うのもOK。 - 定期的なチェック
眼科へは定期的(年に1〜2回程度)に通い、目の状態を確認しましょう。普段から通院すれば、違和感があったときに早期発見、治療することができますよ♪
健やかに楽しい夏を迎えるためにも、今から、目の紫外線ダメージを抑えるための準備をしてみてはいかがでしょうか?
【参考】健康雑誌『若々』2023年6月号