気温が低くなると、手足が冷えてしまうことがあります。冷えても湯船につからず、シャワーだけで済ませている人も多いかもしれません。何気ないルーティンなのかもしれませんが、実は知らないうちに体に悪い影響を与えているかも…!
とある研究によると、湯船に毎日つかるだけでも要介護リスクが29%も減ることがわかったそう。これは高齢者を対象に、3年間毎日湯船につかっていた人を比較したデータですが、若いうちからルーティンにしていれば、さらに効果が期待できるのではないでしょうか。
日本人は「風呂好き民族」。医師にかかることが一般的でなかった時代は、入浴療法で治療していたのだとか。現代でも医学的に認められている「入浴の健康効果」や「体が温まるお風呂の入り方」をご紹介します♪
入浴による7つの効果
医学的にも実証されている入浴の「7大健康効果」です。7つのポイントを意識しながら入浴してみてくださいね。
体をあたためて血流をアップ
血流がアップすると新陳代謝が促され、体内の老廃物や疲労物質も排出されて疲れが取れます。肩こりや腰痛、筋肉痛にも◎
むくみ解消
お湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態に。立ち仕事が多い人や足がむくみやすい人に効果的。
体の緊張をほぐす
肩までつかると浮力の影響で体重が10分の1程度へ。重力からの開放でリラックス♪
汚れを洗い流す
温かいお湯につかることで毛穴が開き、シャワーで流しきれない汚れも洗い流せる◎
毛穴汚れが気になる人にオススメ。
免疫力アップと自律神経を整える
浴室内の蒸気が、鼻や喉の粘膜に湿り気を与え、免疫力がアップ。エッセンシャルオイルなどで好きな香りを楽しむのもオススメ。
手軽な運動療法に
水中で体を動かすと陸上の約3〜4倍の負荷がかかるんだとか。軽いストレッチでも効果アリ。
開放的な気分でリラックス
一人きりになれる空間で、のびのびと開放的な気分に♪
浴室は心と体が開放的になれる究極のリラックス空間に。
芯から温まる入浴法
「体の芯」から温まるお風呂の入り方を2つお伝えします。特に「冷え」がつらい人は特に必見です。
熱すぎはNG!40~41度に設定
「冷え性だからとにかく熱いお湯にしないと…」と考える人が多いようですがそれはNG。確かに42度以上の熱めのお湯に浸かると体温は一時的に上がります。ですが、急激に体温を上げると、逆に急激に体温が下がりやすくなってしまうのです。
そのため、40〜41度のお湯に10分程度つかるようにしましょう。
温浴と冷浴を繰り返す
温浴と冷浴を交互に行うことで、血管が広がったり縮んだりして、血流改善のトレーニングになります。冷えの不快症状がつらい人にオススメです。
やり方は、最初にかけ湯をして、40度程度のお湯に3分間肩までつかった後、30度程度のぬるま湯のシャワーを30秒ほどかけます。これを3回繰り返して、最後は温浴で締めましょう。
まとめ
日本人は昔から入浴する文化がありますが、現在でも、入浴には医学的にも認められている「7つの効果」があります。「体が温まる」入浴のルーティンを取り入れることで、身も心もぽかぽかに。冷えを撃退して冬も健康に過ごしましょう!
【参考】健康雑誌『若々』2022年12月号