栄養素には相性がある?食べ合わせがポイント

2022-07-05

普段何気なく組み合わせている食材ですが、実は相性があるのをご存知ですか?栄養素の組み合わせによって吸収率や体への効果が変化するのです。知っておくとメニュー選びも変わりますよ。

栄養素には相性がある?

「うなぎと梅干しを一緒に食べるのはNG」という噂を聞いたことがありますか?これには医学的な根拠はありません。むしろ、梅干しの酸味はうなぎの脂の消化に役立つのでかなり相性がいい組み合わせです。

食材の組み合わせには、栄養素による「相性がいいもの」と「悪いもの」があります。『食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖』(五十嵐ゆかり監修/永岡書店)によると、「焼き魚と漬物」や「大根おろしとしらす」の組み合わせはNGなんだとか。

「焼き魚と漬物」は、焦げに含まれるジメチルアミンというタンパク質と、漬物に含まれる亜硝酸が体内で結合し、発ガン性物質に変化する可能性があると説明されていました。

さらに「大根おろしとしらす」は味の相性はよいものの、大根に含まれる酵素が、しらすに含まれているリジンの吸収を阻害してしまうそうです。

オススメの食べ合わせ

レンコンのカリウムとまぐろのタンパク質が組み合わさることで血管が強くなり、高血圧予防に繋がります。レンコンとパプリカの場合はβカロテン、ビタミンC、ビタミンEにレンコンの食物繊維が組み合わさることで、免疫力が強化されるようです。

「まぐろバーグのレンコン挟み焼き」や「焼きレンコンとパプリカのマリネ」など、工夫して食べてみてくださいね。

また、脳の機能を高め、動脈硬化の予防に役立つ成分(DHA)は、鰹などの青魚に多く含まれていることが知られています。カレー粉と合わせることで冷え性の改善も期待できます。他にもレタスのビタミンCとの食べ合わせにより、鰹が含む鉄分の吸収率が高まるそうですので試してみてくださいね♪

集中力・記憶力アップに効果がある食材

集中力の欠如を改善するには、「さばとキャベツ」が効果的です。さばが含むDHAの酸化を、キャベツに含まれるビタミンCが防いでくれるのだとか。DHAを含むブリやサンマを摂取するときは、レシチンを含む木綿豆腐を合わせて取るとよいそうです。また、納豆に含まれる亜鉛も記憶力を高める助けがあるとのこと。

献立を決めるときには、栄養素の組み合わせを意識してみるのも良いかもしれませんね。

【参考】あたまナビ   

※参考文献「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」(五十嵐 ゆかり 監修/永岡書店)2016年4月出版