美肌菌って何のこと?

腸内環境を整える乳酸菌と同じように、美肌菌にはお肌を整える役割があります。

しかし、美肌菌という名前の菌は存在しません。

美肌菌とは、肌に存在する「皮膚常在菌」のことを指しているのです。

美肌菌はお肌に約1,000種類も存在するといわれ、その数も人それぞれです。

代表的な皮膚常在菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」などがあります。

では、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。


善玉菌

・うるおい成分を作り出す

・お肌のpHを弱酸性に保つ

・肌バリア機能を強くする

悪玉菌

・あらゆる肌トラブルを引き起こす原因となる常在菌

・増えすぎると肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こす可能性も

日和見菌

・肌の状態に左右される常在菌

・アクネ菌は日和見菌の一種

・肌の状態が良いと潤いをキープするが、肌の状態が悪いとニキビの増加の原因に


これら常在菌のバランスが肌のコンディションを大きく左右します。

健康な肌を保つためには、今ある美肌菌を育てるケアをすることが大切です。

美肌菌を増やすための3つのポイント

美肌菌を増やすためには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。ここで美肌菌を増やすための3つのポイントを紹介します。

①優しく洗顔する

泡で包み込むように優しく洗顔をしてください。強く擦るような洗顔や熱いお湯を使った洗顔は、肌の角質層に住む常在菌を洗い流す危険があります。ぬるま湯を使って、優しく洗うよう心がけてください。


②乾燥を避ける

潤いが保たれている健康な肌は、皮膚のpHは弱酸性になっています。

しかし、乾燥すると肌のpHがアルカリ性に傾き悪玉菌が増殖。日和見菌も悪い働きをします。常在菌のバランスを保つためにも、しっかり保湿をするようにしましょう。

スキンケアで潤いを与えるのはもちろん、水分摂取も大切です。水分の不足は、肌トラブルや乾燥に繋がります。1日1.5リットルの水を飲むように心がけてください。

③善玉菌が多い食べ物を摂取する

善玉菌は、食べ物から取って増やすことが可能です。ヨーグルトや納豆、味噌、キムチなどは善玉菌を多く含むため、毎日の食事に取り入れて美肌菌を増やしましょう。

肌の菌活をして、私たちの肌に存在する美肌菌を育てましょう。