冬の痛みの原因~関節痛は30代から

2021-12-01

寒くなって気になるのが関節痛。いざ運動をしようとしても関節が痛くて思うように体を動かせないなんてことも。ここでは、つらい関節痛の原因についてお話します。

血行不良による関節痛

これからの季節、寒くなると血管が収縮して血のめぐりが悪くなります。血のめぐりが悪くなると体温が低下し、関節や末梢の冷えを引き起こします。血流不足になることで軟骨などに栄養が行きわたらなくなり、痛みを感じやすくなります。そして、筋肉の緊張やコリが引き起こされ、関節痛も悪化するのです。

 

年齢とともにしのびよる関節痛

年齢とともに関節を支えている筋肉が衰え軟骨がすり減るため、痛みを感じやすくなります。
ただでさえ筋力は30歳前後、骨密度は50歳前後から低下が始まるといわれているのに対し、コロナ禍での外出自粛による運動不足は、より一層筋肉の衰えを加速させています。
骨密度が衰える前に、30代の今から筋肉を鍛えることが大切です。決して早すぎることはありません。

過度な運動による関節痛

最も多いのは、ひざの関節障害です。スポーツをする時、ひざには大きな力が加わります。歩く時には体重の2~3倍、走る時には5~10倍もの負荷がかかります(速さや走り方、靴の種類などによっても差があります)。いきなり走ったり跳んだりすると、ひざに過度の負担がかかり、半月板(軟骨)が割れたり、じん帯の断裂を起こすことも少なくありません。

他にも肥満や運動不足、ホルモンバランスの崩れなどが関節痛の原因となります。

特に寒い時期には、関節の痛みがいっそう感じやすくなります。少しでも痛みを感じたら、放っておくのではなく、医師に相談したりして、適切な対処を行いましょう。

【参考】

『若々』2020年11月号