食べないダイエットは時代遅れ!? 食べて痩せる3つのポイントを解説

「食事量を減らしたのに体重が落ちない」

「炭水化物を抜くダイエットが続かない」

これらのダイエットにまつわるお悩み、実は『しっかり食べる』ことで解決できるんです。

この記事では、食べずに痩せるデメリットと食べて痩せるダイエットのポイント3つをご紹介します。

食べて痩せる習慣を身につければ、停滞やストレスなくダイエットできますよ。ぜひ参考にしてみてください!

1. 食べずに痩せる3つのデメリット

食事量を減らすダイエットや「〇〇抜きダイエット」は、ただ体重が減るだけで、それ以上にデメリットが多いんです。

ここからは、食べずに痩せるダイエットの3つのデメリットと、体に良くない理由を解説します。

1-1. 代謝が落ちて痩せにくくなる

食べないダイエットをおこなうと、体に入ってくる栄養素が不足して栄養不足になりがちです。

栄養不足の体は、脂肪ではなく筋肉を分解して栄養を作り出します。

寝たきりでも消費するカロリー(基礎代謝)のうち、20%は筋肉によるもの。

栄養不足で筋肉が減ると基礎代謝も落ちるため、同じ食事・同じ運動でも痩せにくくなります。

1-2. 筋肉量が減って締まりのない体になる

食べないダイエットで筋肉が減った体は、体重が減っていたとしても、むしろたるんで太ったような印象になります。

なぜなら、同じ重量あたりの体積は脂肪のほうが大きく、筋肉のような凹凸もないから。

メリハリがなくのっぺりした体になるため、理想的な見た目にはならないことがほとんどなんです。

1-3. ストレスで過食しやすくなる

食事量を減らしたり特定の食品を禁止したりすると、少なからずストレスがたまりますよね。

ストレスは過食(食べ過ぎ)の原因です。

例えばストレスを感じた場合、ストレスを和らげる「ドーパミン」などのホルモンを分泌させるために、体は甘いものを求めます

また糖質を極端に制限すると、体はエネルギーを求めて本能的に甘いものを欲してしまうもの。

突発的な過食は際限なく食べてしまうことが多いため、摂取カロリーが大幅に増え、同時に罪悪感も抱きがちです。

このように、食べないダイエットは食べられない→ストレスがたまる→過食→罪悪感という悪循環につながるおそれがあります。

2. 食べて痩せるダイエットの3か条を伝授!

食べないダイエットが良くないからといって、好きなものを食べていて痩せられるわけではありません。

ここからは、しっかりと食べながら痩せるために大切な3か条をお伝えします。

2-1. 基本は『高タンパク・低脂質・ほどほど炭水化物』

食べて痩せるダイエットの基本は三大栄養素のバランスにあります。

具体的には以下のようなバランスがおすすめです。

  • タンパク質……体重㎏×1.5〜2(g)
  • 脂質……1日の摂取カロリーの20〜30%
  • 炭水化物……1日の摂取カロリーからタンパク質・脂質のカロリーを引いた分

1日の摂取カロリーの目安は、自動で計算できるサイトなどを利用すると簡易的に求められます。

「細かいカロリー計算は面倒だな」という方は、まず以下を目安にしてみてください。

  • ご飯は茶碗1杯(120〜150g)を1日3回
  • タンパク質は1日100g
  • 脂質は1日45g

タンパク質は、肉や魚のほか大豆食品、乳製品などに豊富に含まれます。
毎日の献立に、積極的に取り入れるようにしましょう。
特に朝食のタンパク質は不足しがち。しっかり取り入れるよう意識することが大切です。

上記でおおよそのカロリーが合計1,500kcalになるため、減量目的の女性にはちょうど良い摂取カロリーになりますよ。

2-2. 食間を4〜6時間空ける

ダイエット目的の場合、食事と食事の間は4〜6時間空けるのがおすすめです。

なぜなら体脂肪は食後4時間経ってから分解され、エネルギーとして使われ始めるから。

「それならできるだけ食事の間を空けた方がいいのでは?」と思いますよね。

しかし食後から6時間を過ぎると、体脂肪だけではなく筋肉も分解されてしまうんです。

体脂肪だけを効率的に燃焼させるためにも、食間は睡眠を除いて4〜6時間空けましょう

2-3. 食事の最初に食物繊維をしっかり摂る

ダイエット中に摂る食物繊維は、三大栄養素のバランスと同じくらい意識したい栄養素です。

食物繊維には、ダイエットにうれしい以下のような効果が期待できます。

  • 食欲抑制ホルモン(GLP-1)の分泌を促す
  • 脂肪蓄積ホルモン(GIP)の分泌を抑える
  • 脂質を最大20%吸着して便と共に排出する

ただし、この効果が期待できるのは食事の最初に食物繊維を摂った場合。

いわゆる『ベジファースト』をすることで、食物繊維の効果をより活用できます。

また野菜やきのこ、海藻など、食物繊維が豊富な食材を最初に食べると満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防げますよ。

3. まとめ

『痩せにくい体・たるんだボディライン・ストレス』などのデメリットがある、食べないダイエット。

ストレスなく、痩せやすく引き締まった体を手に入れるためには、しっかり食べながら痩せることが大切です。

ご紹介した食事のポイントと、1日8000〜1万歩分の運動を組み合わせれば、多くの方が無理なく痩せられますよ。

本記事を参考に、ぜひ痩せる食事と習慣を身につけてみてくださいね!

【参考文献】
マンガでわかる カラダが激変する本気の筋トレ/岡田隆/池田書店
“体脂肪”を狙って落とす! 3食糖質ONダイエット/坂野晃太/学研プラス

特集:2022年4月29日(金)、7月29日(金)は筋肉を考える日!】筋肉は脂肪より重い?筋トレで体重は増える?筋肉と脂肪の重さについて解説