ドライアイの原因はストレス!? 自律神経を整えて涙不足を解消しよう!

「目が乾燥してすぐ疲れる」

「目の充血が治らない」

こんな目のトラブルで悩んでいる方はいませんか?

目が乾いたり赤くなったりするのは、ドライアイの代表的な症状。

ドライアイにはさまざまな原因がありますが、実は『ストレス』も原因のひとつなんです。

今回はドライアイとストレスの関係、ストレスからみるドライアイの予防・解消法をご紹介します!

1.ドライアイは涙不足で起こる

ドライアイは目の表面にある涙が不足することで、目の乾きや不快感、疲れやすさが起こる病気です。

健康な目は、表面が常に涙で覆われています。

涙には、

  • ものをはっきり見やすくする
  • ゴミや細菌などの異物から目を守る
  • 角膜に酸素や栄養を運ぶ

といった重要な役割があるんです。

また涙は油層と液層の二つの層からなっており、二つの層を均一に保つことで、目の表面の細胞は守られています。

しかし涙の層は、生活習慣や外からの刺激など、さまざまな要因で一部が失われたり崩れたりしてしまうもの。

涙の層が崩れると目が乾燥しやすくなり、疲れ目やかすみ目、乾き目などの症状が起こってしまうのです。

2.涙不足の原因はストレスにもあった!

では、なぜ涙が不足してしまうのでしょうか?

原因には、加齢やスマホの長時間使用、空調による乾燥などがあります。

そのなかのひとつに『ストレス』が挙げられるんです。

涙の量は、人間の体のオンオフを切り替える自律神経が以下のようにコントロールしています。

  • 『交感神経』……涙の分泌を抑制
  • 『副交感神経』……涙の分泌を促進

自律神経のバランスが保たれているときは、涙の量も適切に保たれた状態です。

しかしストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが交感神経を刺激し、交感神経が優位な状態を長引かせてしまいます。

交感神経は涙の分泌を抑制するため、ストレスを受けた状態が続くと涙の分泌量が減り、涙不足になってしまうんです。

3.ストレスからみるドライアイ予防・対策法

ドライアイにつながる涙不足は、ストレスも原因のひとつです。

具体的には、ストレスによる自律神経の乱れが涙不足の原因といえます。

ここからは自律神経のバランスを整えつつ、『ストレス』の視点からドライアイを予防・対策する方法をご紹介します。

ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かる

入浴には自律神経を整えて、ストレスを緩和する効果があります。

具体的には、ぬるめのお風呂(38~39度くらい)に15〜20分程度ゆっくり浸かるのが効果的。

血行を促進させ、涙の分泌を促す副交感神経を優位にしてくれますよ。

お好みのアロマオイルを湯船に数滴垂らすのも、リラックス効果があるのでおすすめです。

積極的に深呼吸

深呼吸(ゆっくり深い呼吸)には副交感神経を優位にする効果が期待できます。

人は何かに集中すると、呼吸が浅くなったり、一時的に止まったりしてしまいがち。

また最近はマスクをつける機会が増えたため、より多くの方の呼吸が速く浅くなっているといわれています。

速く浅い呼吸は交感神経の働きを強めるので要注意です。

起床時や仕事前など、意識的に深呼吸するタイミングを作って、自律神経のバランスを取りましょう。

軽いストレッチや運動で血行促進

ストレッチや運動で血行が促進されると、自律神経のバランスが整いやすくなります。

おすすめは『ウォーキング』と、身体をゆっくりと伸ばす『静的ストレッチ』

呼吸が止まったり激しくなったりするような激しい動きではなく、ゆったりと深く呼吸しながらできるような動きをしましょう。

まとめ

乾き目やかすみ目に悩まされるドライアイ。

さまざまな原因がありますが、そのひとつにストレスによる涙不足が挙げられます。

涙不足は自律神経のバランスを整えることで改善が期待できますよ。 ドライアイにお悩みの方は、ぜひご紹介した3つの方法で自律神経を整えてみてくださいね。

【参考】

ドライアイの原因8選

ドライアイ|日本眼科学会

ストレスホルモン「コルチゾール」の働きとは!?