10月は目の愛護月間。
日頃から当たり前に使っている『目』ですが、目の健康に関することがおざなりになっている方も多いのではないでしょうか?
実は、人生のQOLを高く保つためには、目の健康がとても重要なんですよ。
本記事では『目の愛護月間』について簡単に解説しながら、
- 目と認知機能の関係
- 目の健康セルフチェック
をご紹介します。
この記事を読めば、きっと目を大切にしたくなりますよ。
なぜ10月は『目の愛護月間』なの?
10月が『目の愛護月間』と呼ばれているのは、目にまつわる記念日があるから。
10月1日は『メガネの日』、10月10日は『目の愛護デー』、そして10月12日は『世界視力デー(World Sight Day)』とされています。
メガネの日と目の愛護デーは、数字の見た目が記念日の由来になっているんですよ。
- 『メガネの日』……「1001」を並べた形がメガネに見えることから
- 『目の愛護デー』……「10 10」を横に向けると、眉毛と目に見えることから
なかでも『目の愛護デー』は歴史が古く、元となった記念日が生まれたのは1931年(昭和6年)のこと。
中央盲人福祉協会が、失明予防の運動として10月10日を『視力保存デー』と定めました。
一時は日本眼科医会の申し出で9月18日が『目の記念日』とされましたが、1947年に再び10月10日が『目の愛護デー』となり、以後70年以上の歴史が続いています。
『見える』ことの大切さ
「目は大切」とよく見聞きしますが、「なぜ大切なのか」を改めて考えてみましょう。
人は外界からの情報のうち、80%を視覚から受け取っています。
視力を保ち目の健康を維持することは、日常生活を快適に送るだけでなく、美しい景色や絵画を楽しんだり、スポーツや趣味を楽しむためにも重要です。
また、視力は認知機能とも深い関わりがあることをご存じですか?
奈良県立医科大学がおこなった調査によると、視覚障害がある人はそうでない人に比べて、認知障害になるリスクが2倍高いことが判明しています。※
視力をより良く保つことは、認知機能を保つこと、そしてQOL(生活の質)を保つことにも繋がるんです。
いますぐできる!目の健康セルフチェック
目の健康を保つためには、日頃からセルフチェックすることが大切です。
見た目や自覚症状で以下の項目に当てはまったら、目のトラブルの可能性があります。
- 目の充血
- 乾き目
- 目の異物感や痛み
- 疲れ目
- かすみ目
- 過剰な目やに
普段から見え方に異常がないかをチェックするのも、目の異常を早期発見することにつながります。
■アムスラーチャート
見え方は、片目づつチェックすることがポイントです。
メガネを使用している場合はそのままで大丈夫。
30㎝ほど離して、線のゆがみがないか、見えない部分がないか
などをチェックします。
ネット上では、緑内障や白内障のセルフチェックができるツールも公開されています。パソコンやタブレット端末、スマートフォンからも利用できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
セルフチェックは、あくまでも簡易的な方法です。
見え方に違和感を感じるなど気になるときは、早めに眼科を受診しましょう。
まとめ
本記事では10月が目の愛護月間である由来や、視力と認知機能の関わり、すぐ実践できる目のセルフチェックをご紹介しました。
パソコンやスマートフォンの普及で、目を酷使することが多い昨今。
目の愛護月間を機に、自分の目を労ってみませんか?
【参考】
※Association of Visual Acuity and Cognitive Impairment in Older Individuals: Fujiwara-kyo Eye Study