近年アメリカでは「ブルーベリー」がその栄養価の高さからスーパーフードとして、健康にいい影響を与えることについての研究が進められていることを知っていますか?
日本でも目に良い食材というイメージがあるかもしれません。その健康効果は本物なのか、実際にどのような効果があるのかを研究結果と合わせて紹介します。
1.スーパーフードとは
スーパーフードとは、アメリカやカナダで食事療法を研究する医師や専門家の間で1980年頃から有効成分を多く含む食品に対して使われ始めた言葉だそうです。
アメリカの研究者によると「健康によい栄養分を豊富に含みながら、多くは低カロリーである食品」、「単に栄養面ですぐれているというだけでなく、ある特定の有効成分の含有量が飛び抜けて高いもの、ごく少量で栄養・健康成分を効率的にとれるもの」とのこと。
具体的な食品分類上の定義はありませんが「一般的な食品よりも必須栄養素や健康成分を多く含む、主に植物由来の食品」という認識のもと、健康効果につながるとして研究が進められています。
2.ブルーベリーの栄養素
ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」はポリフェノールの一種で、目の正常な働きをサポートすることが良く知られています。
また、体のサビつきを防ぐ強い抗酸化作用も。さらにブルーベリーはベリー系の果実の中でもミネラルの一種である亜鉛を多く含んでいるのだとか。
他にも様々な代謝に関与するミネラルの一種であるマンガンや、抗酸化効果の高いビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類も多く含まれています。
3.目への健康効果
①目の疲労感の軽減
ビルベリー由来アントシアニンを摂取した後、目の疲労感に変化があるのかを調査した研究では、24人にビルベリー由来アントシアニン40mgを含む食品またはプラセボ(有効成分を含まない)食品を4週間摂取した後、目の疲労感のVASアンケート(※1)にて評価したそうです。
その結果、ビルベリー由来アントシアニンを摂取した人の方が、目の疲労感が和らいだことがわかりました。
(※1)例:痛みのアンケートの場合100mmの線の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」とした場合、患者の痛みの程度を表すところに印を入れてもらうものである。
②ピント調整力の改善
ビルベリー由来アントシアニンを含む食品を摂取した後、スマートフォン作業後のピント調整力に変化があるのかを調査した研究においても改善効果が。
調査の方法は、24人にビルベリー由来アントシアニン40mgを含む食品、またはプラセボ食品を4週間摂取した後、スマートフォン作業後に10分間休息した際のHFC-1測定(※2)をするというものでした。
この研究の結果、ビルベリー由来アントシアニンを摂取した人のピント調整力が改善されました。
(※2)機械により目の疲労感と関係のある毛様体筋の緊張状態を測る
4.便秘にもオススメ
ブルーベリーには100gあたり約3.3gの食物繊維が含まれています。
食物繊維には水溶性と不溶性のものがありますが、ブルーベリーには便のかさを増す働きがある不溶性食物繊維が多く含まれているため、大腸を刺激して排便を促すといわれています。
5.まとめ
毎日ブルーベリーを食べるのはなかなか難しいですね。目の健康が気になる方など、継続的に取り入れたいならサプリメントなど、効率良く摂り入れていくのがおすすめ◎
健康をキープしていくためにも、スーパーフードであるブルーベリーを上手に活用してみてくださいね。
【参考】メノコト365