それ、合ってる?危険なコンタクトレンズの使い方

今、コンタクトレンズは遠近両用から乱視、カラーコンタクトレンズまで様々な種類が販売されています。メガネと併用している人も多いのではないでしょうか。

普段当たり前のように行っているコンタクトレンズの扱いかた、合っていますか?良くないとは思いつつも忙しくて適当になっていませんか?

目の健康を守るためにも正しいコンタクトレンズの使い方をマスターしましょう。酷使しがちな目を休める方法もご紹介します♪


正しいコンタクトレンズの使いかた
  1. 装着前
    就寝中は涙が分泌されないため、起床してからしばらくは目が乾燥している状態です。また、目やになどの汚れが溜まっていることも。
    起床後、1時間ほど経って目の表面が潤ってから装着しましょう。また、装着前は石けんでしっかり手を洗いましょう。手の雑菌やウイルスなどがそのまま目に入りトラブルの原因に。ハンドクリームやメイクの油分なども入らないように注意して装着しましょう。
  2. 入れかた&外しかたのコツ
    レンズを人差し指の上に乗せて、裏表を確かめてから装着を。装着後に違和感があった場合は裏側になっているのかも。ソフトコンタクトレンズは目に張り付くことがあるため、いきなり外すと黒目の表面の細胞がはがれて傷つくことも。レンズを白目の部分にずらしてからそっと外しましょう。
目を休めるルーティン

長くコンタクトを使っている人にこそ知って欲しい、目を休めるためのコツです。

  1. 保湿効果&ビタミン配合の目薬を使う
    乾燥対策は必須。筋肉を酷使するとビタミンも消費するため、ビタミン配合がオススメ。
  2. 「冷タオル」と「温タオル」を使い分ける
    目が充血しているときは冷えたタオル、就寝前やレンズを外したあとは温かいタオルなどの使い分けを◎
  3. ブルーライトカットのメガネ
    眼精疲労や水晶体のダメージを減らすためにもデスクワークが多い人はブルーライトカットメガネの導入を。
  4. 遠くを見て筋肉を休める
    近くばかりを見ていると、ピント調節のための毛様体筋に力が入って疲れ目や視力低下の原因に。1時間に1回、5~10分は空や遠くの景色を見てみて◎
  5. サングラスは色が薄いものを
    色が濃いサングラスは光を集めようとして瞳孔が広がり、そこに紫外線が入ってしまうため要注意。薄いものをチョイスしましょう。
コンタクトレンズの注意点

装着は時間以内が目安。使用時間が長いと内皮細胞の減少に繋がります。内皮細胞は角膜の五層にある細胞のうち、一番下の層にあたります。酸素や栄養不足になると内皮細胞が弱り、死滅し、二度と再生されることはありません

さらに、コンタクトレンズの装着によってドライアイや結膜炎、角膜炎を発症するリスクもあります。定期的に眼科でチェックしてもらうと安心です。

こんなケアはNG
  • 指先でこすり洗い
    爪で傷つけてしまうので、指先を使っての洗浄はやめましょう。手のひらにレンズを乗せて、指の腹で前後同一の方向にこすり洗いを。
  • 汚れたケースを使う
    しっかり洗ってキレイをキープ。定期的に新しいケースへの交換も◎
    同じ保存液に何日も浸すのは感染の引き金になるのでNG。
  • 水道水で洗う
    水道水には微生物や金属のイオンなどの成分が含まれており、変色や感染症の原因に。涙と水道水では浸透圧が違うため、レンズが変形してしまうことも。

長期的に目の健康を守ることが大切です。半年に一度は眼科でトラブルが無いかチェックしてもらいましょう。正しいコンタクトレンズの使いかたで、いつまでも健やかな目を!

【参考】健康雑誌『若々』2022年11月号 みらい研究所わかわか支部「進化するコンタクトレンズ」より