仕事や家事の合間に「飽きた」と感じることがありますか?それは気分の問題ではなくて、脳が疲れているからかもしれません。脳が送る3つのサインに注目してみましょう。
脳と自律神経の関係
脳が疲れてしまうことによって、自律神経のバランスが崩れてしまうと頭痛・めまい・腰痛・便秘・下痢などの症状を引き起こすことがあります。気づかないうちに無理をして生活していると、自律神経の機能が失調してしまい脳や体に大きな影響を及ぼすことになるのです。
そうならないように脳は生命維持を優先して、一時的に機能を低下させます。その結果、仕事の効率の低下とともに気分の落ち込みや無気力感が現れることがあります。人によっては鬱のような症状が現れることも…。
対策として、日頃の疲れをしっかりと自覚していることが大切です。そのための3つのサインをご紹介します♪
脳が送る3つのサイン!
- 仕事や家事に「飽きた」と感じる
- 仕事効率が低下する
- 眠くなる
普段の生活のなかでも「なんとなくだるい」とか「気持ちがのらない」と感じることがありますか?この「飽きた」という感覚は、脳が疲れていることを知らせるアラームです。その次の「作業効率の低下」や「眠くなる」というのは、脳に入ってくる情報を減らして疲れを抑えようとする脳の防御反応です。
「飽きた」という感覚は脳そのものが疲れてきているサイン。この脳からのサインに気付いたなら、作業の合間に一休みするなど自分をいたわってみてくださいね。
ドーパミンには要注意!過労死のリスクも…?
日本人は頑張ることを美徳だ!と考えて無理をしてしまい、疲れが慢性化しやすい傾向にあります。また、好きなことをしているときや、やりがいを実感しているときには、疲れを感じないことがあります。
これは脳のドーパミンなどの興奮物質が過度の幸福感を生んで、疲れのサインを打ち消してしまうからです。ドーパミンには実際に疲れを軽減する力はありません。気付かないうちに疲労が溜まっていくと、過労死のような最悪の事態に繋がる可能性もあります。
頑張りすぎない生活がポイント
様々な研究のなかで「疲れを放置すると生活習慣病のリスクが高まる」ということが明らかになっています。自律神経は常に安定した状態にしようとしますが、対応しきれないと疲弊してしまい免疫力や代謝機能が低下します。
そのため、脳に疲れを溜めないためには自律神経に負担をかけない、頑張りすぎない生活を送ることを意識してみてください♪
【参考】『若々』2021年7月号