「最近、髪の毛のボリュームが減ったかも」
「なんだか白髪が増えた気がする」
こんな髪の毛にまつわるお悩み、実は眼精疲労が原因かもしれないんです。
眼精疲労は、スマートフォンやパソコンが原因で起こる『現代病』の一種。
そんな当たり前になっている目の疲れが、抜け毛や白髪につながるかもしれません。
この記事では眼精疲労が髪の悩みにつながる理由と、その対策方法について解説していきます。
眼精疲労が抜け毛や白髪につながる2つの理由
なぜ眼精疲労が、抜け毛や白髪の原因になってしまうのでしょうか?
その理由は以下の2つです。
- 体の“こり”による血行不良
- ブルーライトによるホルモンの分泌抑制
それぞれを、もう少し詳しく解説します。
※眼精疲労と抜け毛についての医学的な根拠はまだ確立されておらず、正確な因果関係は明らかになっていません。本記事では要因となり得る説をご紹介しています。
体の“こり”による血行不良
ひとつ目の理由は『体の“こり”による血行不良』です。
眼精疲労の症状のひとつに、肩こりが挙げられます。
肩こりを放置していたら、首や頭皮まで”こり”が広がってしまったことはありませんか?
広範囲がこってしまうと、血液の流れが悪くなります。
血行不良の状態が続くと、
- 頭皮にある毛を作るための細胞(毛母細胞)
- 毛の色素を作る細胞(メラノサイト)
がダメージを受けるため、抜け毛や白髪につながる可能性があるのです。
ブルーライトによるホルモンの分泌抑制
ふたつ目の理由は『ブルーライトによるホルモンの分泌抑制』です。
現代における眼精疲労は、多くがスマートフォンやパソコンの使いすぎが原因。
スマホやパソコンから出るブルーライトを夜遅くまで浴び続けると、メラトニンと、メラトニンから作られる成長ホルモンの分泌が抑制されます。
メラトニンと成長ホルモンのはたらきは、主に以下のとおり。
- メラトニン:睡眠の促進、抗酸化作用
- 成長ホルモン:疲労回復
メラトニンの分泌が減ると体内の酸化が進み、毛母細胞やメラノサイトが衰えるため、抜け毛や白髪につながる可能性があります。
また成長ホルモンの分泌が減ると、体の疲れが取れにくくなり、眼精疲労による体の“こり”もなかなか解消されません。
体の“こり”が続くと、前述したように血行不良が原因で抜け毛や白髪が増えてしまう可能性があるのです。
疲れ目予防とタンパク質で抜け毛・白髪を対策!
眼精疲労が続くと、抜け毛や白髪の原因になってしまう可能性があります。
これらを対策するには、以下二つの方法がおすすめです。
- 目の疲れを予防する
- タンパク質を積極的に摂る
もう少し具体的に解説していきます。
目の疲れを予防する
眼精疲労は眼疲労(疲れ目)が悪化した状態を指します。
つまり、疲れ目を防いだり、疲れ目の段階でしっかりと目を回復させることで、眼精疲労は予防できるのです。
おすすめの疲れ目予防・回復の方法は以下のとおりです。
- パソコンやスマホでの作業は適宜休憩を挟む
- 目薬や加湿器で目の乾燥を防ぐ
- 目の周りをほぐして筋肉の緊張を和らげる
- ホットタオルで目を温める
また上記の方法以外でも回復しない場合は、目の粘膜や末梢神経に効くビタミンB群のサプリメントもおすすめです。
タンパク質を積極的に摂る
メラトニンや成長ホルモンは、アミノ酸から作られます。
アミノ酸はタンパク質が分解されたもの。
つまり体内でホルモンを作るためには、タンパク質が必要不可欠です。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日50g*を目標にタンパク質を摂取することが推奨されています。(*18歳以上の女性の場合)
以下は、タンパク質が約50g摂れる食材の組み合わせの一例です。
上記を見て「タンパク質が足りていないかも」と感じた方は、ぜひ意識してタンパク質を摂ってみてくださいね。
食材名 | タンパク質量 |
皮なし鶏胸肉(100g) | 24.4g |
紅鮭 1切れ(80g) | 18.0g |
卵 1個 | 6.1g |
合計 | 48.5g |
まとめ
この記事では眼精疲労が抜け毛や白髪の原因となる理由や、その対策方法についてご紹介しました。
眼精疲労による血行不良やホルモンの分泌抑制は、髪の毛のもとになる細胞を老化させるため、抜け毛・白髪の原因となる可能性があります。
対策として、
- 眼精疲労になる前に疲れ目を回復・予防する
- ホルモンの材料になるタンパク質を摂る
がおすすめです。 目の健康を保ちつつ、生き生きとした髪も保っていきましょう!
【参考記事・参考文献】
・あたまナビ
・白髪やボリュームダウンの悩みを解決 髪の老化を防ぐ生活術
・睡眠ホルモン・メラトニンの力
・眼精疲労の症状・原因
・日本人の食事摂取基準
・性別問わず髪に効くホルモン!