料理、洗濯、掃除、家計管理など、主婦(主夫)の方や家事を担う方は、日々たくさんの作業をおこなっていますよね。
そんな毎日の家事が脳の活性に良いことをご存知ですか?

脳科学者の権威・加藤俊徳氏も、「家事の効果」について
「男性が仕事で専門的に偏った脳の使い方をしている間に、女性たちは毎日、家事で脳のいろいろな部分を活動させています。脳から見ると、そうした女性の日々の生活は二重マル! 花マルをあげたいほど理想に近い」
と著書で述べているほどなんですよ。
しかし同じ家事でも、「慣れ」でおこなってしまうと脳の活性化を期待できません。
この記事では、脳を活性化させる家事の方法をご紹介します。
脳を生き生きさせれば、心と体が自然と元気になりますよ。
脳には部位ごとの機能がある
脳内科医の加藤氏によれば、脳には部位ごとに「感情系」「記憶系」「運動系」など8つの機能があるのだそう。
脳の機能はどれか一つだけでなく、8つをバランスよく鍛えることが大切です。
ここからは、家事で「記憶系」と「感情系」を刺激する方法をご紹介します。
片付け・掃除は時間制限とご褒美で記憶系を刺激!
時計を気にせずぼんやり過ごす時間が増えると、脳の記憶系、すなわち「記憶力」が確実に衰えていきます。
定年退職した途端に物忘れが増えたり、施設に入って急激に認知症が進行してしまったり……なんとなく想像できるのではないでしょうか?
家事も同じで、なんとなく終わらせているだけでは記憶系が働いてくれません。
そこでおすすめするのが、「時間制限で家事に取り組む」ことです。
例えば……
- 5分で風呂掃除を済ませる
- 15分だけ冷蔵庫の中を片づける
- 10分以内に洗濯物を干し終える
など、ひとつの作業に制限時間を設けて取り組んでみましょう。
時間を気にすることで、記憶をつかさどる「海馬」が活発に働いてくれます。
間に合うかどうかよりも「時間内に間に合わせようと頭を働かせること」が大切です。
また、時間制限に間に合ったときのご褒美を用意しておくと、記憶系の部位がより刺激されて海馬がさらに活発化します。
ご褒美をかけたゲームのように、楽しんで家事に取り組めそうですね!

お気に入りのエプロンで感情系にアプローチ!
最近ワクワクしたり、興味を持ったりすることが減っていませんか?
実は感情が鈍くなっているのは、脳の感情系が衰えていることが原因かもしれないんです。
家事で心を動かすためには「雰囲気がまったく異なる数種類のエプロンを用意して、その日の気分でエプロンを選ぶこと」がおすすめだと、加藤氏は提案しています
例えば……
- 出かけるときにお気に入りの服を選ぶように、エプロンを選ぶ
- 着るものに合わせて、心の中で役になり切ってみる(割烹着なら小料理屋、ギャルソン風エプロンならカフェの店員)
いかがですか?
想像しただけでも、少しわくわくしますよね。
身につけるものを変えるだけで、意外と気分は変わるものです。
「なんだか毎日つまらないし、家事も嫌だな」と思ったときは、エプロンで気分を変えてみるのもおすすめですよ。
ちょっとした家事の工夫で脳から心・体も元気に!
生活のために必要不可欠な家事。
毎日繰り返すことだからこそ、少し工夫するだけで脳を活性化させる良い機会になるんです。
紹介した方法以外にも、加藤氏によれば
- 昨日とやり方を変えてみる
- とにかく楽しんでみる
- ひと手間かけてみる
上記3つを意識するだけでも、脳は刺激されるそうです。
毎日の家事で脳を元気に、そして心と体も生き生きとさせてみませんか?
【参考】あたまナビ
主婦を見習おう!家事こそが理想的な脳トレって知っていましたか?
https://atamanavi.jp/681/