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古都に想いを馳せながら 【作者:伊藤有輝子】
あれ? なんか身体が重い? 一ヵ月間の在宅勤務が終わった次の週の朝、最寄り駅の階段を上りきった私の息はすでに上がっていた。 そういえば最近、寒いのを言い訳…
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あれ? なんか身体が重い? 一ヵ月間の在宅勤務が終わった次の週の朝、最寄り駅の階段を上りきった私の息はすでに上がっていた。 そういえば最近、寒いのを言い訳…
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「だって別⼈に⾒えたんじゃもん……」 久々に帰省してきた娘の早紀が助⼿席でぼやく。 いやこないだまで… いやほら、ぽっちゃりだったじゃん… そう私をまじまじ見…
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晴れた日曜日の午後のこと 「姉ちゃん、ちょっと待って」 買い物の途中、弟はそう言って四条通の歩道の端に移動して屈伸を始めた。 「もう……また?」 「仕方ないだ…
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「あれ、入らない……」 久しぶりに履こうとしたジーンズに足が全部入らない。 全身鏡に自分の姿を映す。 「そういえば最近ちょっと太ったかも……」 お腹やお尻周り…
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「まぁ〜、なんてかわいいワンちゃんなの」 「本当にかわいいなぁ。美紀、この犬どうしたんだ?」 十年近く前まで、ずっとシェパードを飼っていたじいちゃんは大の犬好…
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バイト先から帰ってきた私は、クタクタの状態で自分のベッドに寝転がった。 ふぅーと一息つきながらスマホから取り出し、TikTokを見て笑う。 大学が春休みに入っ…
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スニーカーに履き替え、帰る支度を整える。 良子さんに教えてもらったウォーキング法に変えてからというもの、体形はもちろん、体の内側から変化を感じている。 「も…
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「お待たせしました。シャインマスカットのタルトです」 テーブルに置くと、女の子たちが黄色い声を上げた。 僕は放課後、隣町のフルーツケーキ屋さんでバイトをしてい…