秋が深まってくると、ブルブルくんたちは心を弾ませます。なぜなら、収穫の季節だから。
北欧の森では、木の実やきのこなどがたくさん実ります。
秋になるとブルブルくんたちはアイアイちゃんや紫々丸くんたちと一緒に森の恵みを大切に思いながら、一つひとつ収穫をしていきます。
収穫当日の朝、カタグリくんは誰よりも心を弾ませている様子です。
「収穫した分だけ食べられる…!」
「カタグリくん、みんなで一緒に収穫をするんやで!独り占めしたらあかんで!」
ブルブルくんがカタグリくんに言っても、カタグリくんは全く聞く耳を持とうとはしない。
収穫をし始めたブルブルくんたち。
ブルブルくんたちは森の恵みに感謝をしながら収穫をしていきますが、カタグリくんは片っ端から次々と収穫をしていきます。
「うわぁ!大量だ!」
独り言を言いながら、カタグリくんは目をキラキラさせています。ブルブルくんたちは呆れるばかり。
収穫が終わり、みんなで収穫したものを食べることに。
「美味しいね!」
「森の恵みに感謝だね」
「ほんまやね」
ブルブルくんたちがモグモグと食べている横で、大量に収穫したものを暴食するカタグリくん。
「うめぇぇ!」
「カタグリくん、きっと罰が当たるね…」
その夜のこと。
カタグリくんがスヤスヤと寝ていると、急にうなされ始めます。
「森の恵みを大切にしないものには罰を与える!」
「うぎゃああ!」
「おはよう!カタグリくん。なんか顔色悪いけど…?」
「ブ、ブルブル。おはよう。寝ていたら森の神様が夢の中に出てきて…」
「せやろな~」
「オラ、これからは欲張ったりしない!森の恵みに感謝しながら食べる!」ブルブルくんは凹んでいるカタグリくんの肩にポンと手を置いた。
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