ブルブルくんと光るベリーランタン

作者:林 明美

ある夜、ビルベリーの森に住むブルーベリーの妖精・ブルブルくんは、森の奥から「ポン…ポン…」という音を耳にしました。「なんやこの音、面白そうやん!」とブルブルくんは、ワクワクしながら音のする方へ進んでいきました。

森の奥深くで見つけたのは、小さく光る「ベリーランタン」でした!でも、ランタンはほとんど光っておらず、暗闇の中でぼんやりと輝いているだけ。「おかしいなあ、もっとピカピカ光るはずやのに!」とブルブルくんは考えこみます。

「せや!ぼくのアントシアニンパワーで光らせてみよう!」と思いついたブルブルくんは、思いきり力をこめて「アントシアニンパワー!」と叫びました。するとランタンは青く輝き始め、まわりの木々や花もキラキラと光を反射し、森中が星空みたいにピカピカに!

すると、なんとランタンが森の中に秘密の道を照らし出しました。「すごいやん!こんな道、いままで見たことないで!」とブルブルくんは目を輝かせます。道の先にはまだ誰も見たことのない景色が広がっているかもしれません。ブルブルくんは「これは大冒険や!」とウキウキしながら、一歩一歩その道を進んでいきました。

果たしてその先に何が待っているのか——それはブルブルくんだけの特別な冒険のはじまりなのでした。

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