サーフィン対決

作者:田中 由香里

湖面はキラキラと輝き、青い空と森の木々が映る。

今日は、森のみんなでピクニック。

北欧の短い夏を楽しもうとブルブルくんとカタグリくんは湖に勢いよく飛び込んだ!

「あー気持ちええなぁー」

そこに流れてきた葉っぱ。

ブルブルくんは、ぴょんとその葉っぱに乗るとカッコよく湖面を進んでいく。

「ブルブルくん素敵!さすがだわー」

「アイアイちゃん、見ててや。もっとカッコイイとこみせるから」

それを見ていたカタグリくん。近くにあった葉っぱに、負けじと飛び乗った。

湖面を風が吹き抜けると、ブルブルくんとカタグリくんの乗った葉っぱはすごい勢いで進んでいく。

「最高!気持ちええわ!」

「ブルブルくんには負けないぞ!」

「カタグリくんもカッコイイ!」

2人はアイアイちゃんのアピールするようにポーズを決めながら、スピンをかけたり、宙返りしたりと競いあう。

「アイアイちゃん見ててやー次はもっとすごいの見せるでー」

後ろを振り返って浜辺のほうを見る。

「あれ?アイアイちゃんの姿が見えへん」

戻るとアイアイちゃんはサンタベリーの木陰でスヤスヤと眠っていた。

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