森に秋が訪れ、一面サンタベリーの実で真っ赤に覆いつくされています。
ブルブルくんとアイアイちゃんがやってきました。
「うふふ。サンタベリーの実がいっぱい!たくさん食べてキレイにならなくっちゃ♪」
「ほんまや。ビルベリーの実がほとんどあらへん。いよいよ主役交代やな、アイアイちゃん」
アイアイちゃんは摘んだサンタベリーを見ながら何か考えています。
「どないしたん?」
「ブルブルくんは、いつもアントシアニンパワーでみんなを元気にしているから、私も何かできないかしら……」
「みんなをキレイにしてあげるとか?」
「そうね!サンタベリーでみんなのお肌がキレイになれば、きっと喜んでもらえるわ」
それから森では、サンタベリーを使った美容教室でお肌がピカピカになったとうわさが広まり、毎日アイアイちゃんは大忙し。
「ふう。今日もみんな喜んでくれてよかったわ」
そう言いながら手元の鏡に映った自分の姿をみたアイアイちゃんは
「きゃ~っ!なにこれ!?こんなのわたしじゃなぁーーーい!!」
アイアイちゃんの悲鳴を聞いてブルブルくんが飛んできました。
「アイアイちゃん、どうしたんや」
「みんなをキレイにするのに夢中で、私が……」
「大丈夫!ボクが元気にしてあげる」
「アントシアニンパワーーーーー!」
あっという間にいつもの可愛いアイアイちゃんにもどりました。
「ありがとう!やっぱりブルブルくんにはかなわないわ」
といいながら、次こそは……と主役の座を狙うアイアイちゃんでした。
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