北欧の森の夜
何やらみんな空を⾒て楽しそうにしています。
それもそのはず、今⽇は流れ星がたくさん流れているのです。ブルブルくんたちが⾒惚れていたり星にお願いをするなか、 カタグリくんは空を眺めながらあることを考えていました。
『⾦平糖みたいな星がいっぱいなんだぞ…。空に届くほどオイラが⼤きかったらぜ〜んぶ独り占めできるんだぞ…!』
どうやら⾷いしん坊のカタグリくんにはお星様が⾦平糖に⾒えているみたい。怪獣みたいに⼤きな体でお星様をかき集めて⾷べちゃう想像をしています。
「お願い事もしたし!いいことあるとええな!じゃあみんなおやすみ〜!」
願い事が終わったブルブルくんたちはそう⾔ってそれぞれのお家に帰って⾏きました。その夜明けの出来事です…
ドッカーーーン!
どこからかものすごい⼤きな⾳がします。
「なんやなんや?!」
ブルブルくんたちは慌ててお家の外へ!するとそこには…
「助けて欲しいんだぞ〜〜〜〜!!」
森の⽊よりも⼤きな⼤きなカタグリくんの姿が!!
「⼤きくなっても空の⾦平糖は⾷べられなかったんだぞ〜!戻りたいんだぞ〜!」そう⾔って夜明けにまだ残る星が掴めずわんわん泣くカタグリくん。
「まっててな!すぐ戻したる!!アントシアニンパワ〜!」
そう⾔ってブルブルくんからキラキラとパワーを浴びたカタグリくんは虹⾊に輝いて元に戻る…かと思いきや、逆にどんどん⼤きくなっていきます。
「ア、アレ??なんでや?!」
慌てるブルブルくんをよそにカタグリくんはグングン⼤きくなって…
「届いたばい!ありがとうブルブルくん!!」
「いや、届くんかい!!嘘やろ!?」
さらに⼤きくなったカタグリくんはつかんだお空の星をそのまま⼤きな⼝の中へ。
ガリっ!!
「うわ〜!なんだぞ?!固くて何にも味がしないんだぞ〜〜〜!!!!!」
「そりゃそうやろなぁ…」
「そんなぁ!せっかく⼤きくなったのにそんなのってないんだぞ〜〜!!!もう元に戻りたいんだぞ〜〜〜〜!!!!!」
そう⾔ってカタグリくんはわんわんと⼤粒の涙を降らせながら泣いたのでした。
あなたの作品も投稿してみませんか?
応募はこちら