森の奥のそのまた奥、倒れた⽊々を⼀箇所に集めた⼀⾓。
カタン、カタンと⼩気味良い⾳とブルブルくんたちの笑い声が聞こえてくる。
「ふふっ、楽しいわね♪」
「せやなぁ!丸太⼆つでこんな楽しいシーソーになるんやなぁ」
ニコニコしながらシーソーで遊ぶ2⼈。
そんな声に誘われて紫々丸くんがやってきた。
「お〜い!2⼈とも楽しそうだね!ボクも混ぜてよ〜」
「あ、紫々丸くん!えぇよ!⼀緒に遊ぼ〜」
「わ〜い!ありがとう!」
そう⾔って 3 ⼈は代わる代わるシーソーで遊んでいく。
ブルブルくんと紫々丸くんが遊びおわり「じゃあボクがアイアイちゃんと代わろうかな」と紫々丸くんが話した途端、紫々丸くん側の丸太が急に持ち上がりグンッと後ろに引っ張られる。
「わわっ?!」
「うわぁ!?」
びっくりした紫々丸くんは声を上げ、ブルブルくん側に転がっていく。丸太シーソーの⽀点はブルブルくん側に近い状態になっている。
「みんな楽しそうな事してるじゃん!オイラも混ぜろ〜!!」ブルブルくんと紫々丸くん側は 2 ⼈分の重さで沈んでいる。
カタグリくんは反対側の浮き上がった丸太の端に向かって⾶び上がる。
「ま、まてまてまてまて!!今そっち乗ったらアッ…!!」
ブルブルくんが⾔い終わらぬうちにカタグリくんはドスーンと丸太に座る。ビュン!!
⾒事なテコの原理でブルブルくんと紫々丸くんは⽬にも⽌まらぬ速さで射出され残像を残しながらフレームアウト。
「うあぁぁぁぁぁぁ」と叫び声を上げながら⻘空へ舞い上がっていった。
「アレ?」
「あらまぁ…」
それを⾒ながら感嘆の声を上げるカタグリくんとアイアイちゃんなのでした。
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