長い北欧の冬、氷点下を超える極寒の日々が続いています。
「は〜、毎年のことやけどこう寒いと気が滅入ってまうよな〜」
「えぇ、そうね〜」
雪と木の幹ばかりになった北欧の森をブルブルくんとアイアイちゃんが散歩している。
「なんか、こう…パァ〜っと華やかなことないんかなぁ…」
「冬だからなかなか難しいかもね…」
「う〜ん」
うんうん唸りながら前を歩くブルブルくんを見ながらアイアイちゃんは何かを思いついたようだった。
次の日の夜。
「あれ?アイアイちゃん、こんな夜にどうしたん?」
「ちょっと用事なの」
「そっか〜じゃあこのランタン持ったらええよ、気ぃつけてな〜」
「あら、ありがとう。おやすみブルブルくん」
「おやすみ〜」
その次の夜
「こんばんは、アイアイちゃん。今からお出かけ?」
「そうなの紫々丸くん。ちょっとやることがあって」
「寒いから風邪ひかないようにね、ぼくのハッピーウールであったかくしてね」
「ありがとう、とってもあったかいわ」
「よかった、じゃあおやすみ〜」
さらに次の夜も次の次の夜も
アイアイちゃんは夜になるとどこかへ出掛けていきます。
「オイラさすがに怖いんだゾ…」
「そうやんな〜…」
「心配だなぁ…」
アイアイちゃんの外出を見かけるブルブルくんたちは流石に心配になってきました。
「あら、みんなお揃いで何をしているの?」
「あ!アイアイちゃん!最近夜中に何してるんだゾ?怖いんだゾ!」
カタグリくんが直球で質問するとアイアイちゃんが笑いながら
「じゃあ今日の夜、みんなで一緒に行きましょう。ちょうど出来上がったの」
「出来上がった?何がなん?」
「それは見てのお楽しみ♪」
そう言ってアイアイちゃんはウインクする。
その夜みんなを引き連れてアイアイちゃんは森の奥に案内する。
「うぅ…なんか怖い」
「大丈夫や、みんなおるで…」
「もう!そんな怖いものじゃないわよ。さぁ、見て…!」
そう言ってアイアイちゃんはブルブルくんにもらったランタンをとある氷の塊の一角に置く。
すると、光を吸収して幾つかの樹氷が幻想的に光り始める。
「すご…!」
言葉も忘れて圧巻される三人。
そう、アイアイちゃんは樹氷作品を作っていたのでした。
「アイアイちゃんありがとう!すっごい華やかで素敵やぁ!」
「ふふ、喜んでもらえてよかった♪」
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