ブルブルくんは森の中を散歩していると、どこからか誰かの歌声が聞こえてきます。それを聞いた途端、楽しくなってきたブルブルくんは踊り出します。
しかし、ブルブルくんの体は勝手にその歌声にどんどん引き寄せられていきます。
「あれ?おかしいな。自分の体やのにコントロールできひん、なんでや」困っているブルブルくんを見かけたアイアイちゃんが声をかけます。
「ブルブルくんじゃない!踊りながらどこに向かっているの?」
「アイアイちゃん!助けて~!ボクの体、なんか変なんや。勝手に体が踊り出すし、この歌声に引き寄せられていくんや」
アイアイちゃんは必死にブルブルくんの腕を掴みます。
「この歌は、誰が歌っているのかしら?」アイアイちゃんは耳を澄ませていると
「何なの!?」
なんとアイアイちゃんの体も勝手に踊り始め、ブルブルくんに続いて謎の歌声へ引き寄せられていきます。
「ボ、ボクたち一体どこまで連れて行かれるんだろう?」しばらく進んだ先には紫々丸くんの姿が。
「happy! 二人共、ボクの歌に魅力を感じてくれたんだね」
「さっきの歌は紫々丸くんが歌っていたんか?」
「うん!そうだよ!」
紫々丸くんの歌には不思議な力があるようだ。
「二人がそんなに喜んでくれるのなら、もっと歌っちゃうよ」そう言って、紫々丸くんはまた歌い始めました。
するとまたもや勝手に踊り出すブルブルくんたち。
「紫々丸くん…。もういいよー」
バサッ
「なんや?夢やったか」
どうやらブルブルくんの夢だったようです。
「happy!ブルブルくん」
聞き覚えのある声の方向へゆっくり顔を向けると、窓際には紫々丸くんがにこっと笑いながら立っていたのでした。
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