雲の見え方は人それぞれ

作者:藤井 恭介

湖のほとりで、気持ちよさそうに芝生で横になっている、ブルブルくんたち。

太陽が、キラキラと輝いて

さわやかな風が、北欧の森と湖を駆け抜けていて

皆とっても気持ちがよさそう。

「あ、あの雲!なんたがわたあめみたいじゃないか?」

近づいてきた雲を指さしてカタグリくんが声をあげます。

「ええ、全然わたあめじゃないわよ、あれは手鏡よ」

アイアイちゃんが次いで発言すると。

「いや、あれはまさに虫眼鏡です!」

紫々丸くんは持っていた虫眼鏡を取り出して皆に見せます。

「えちゃうやろ、僕はアイアイちゃんに見えるけどな~」

ブルブルくんがそう言うと、みんなは目を丸くします。

「え~わたしあんなに太ってないわ!」

「全然アイアイちゃんには見えないよ」

「どこがアイアイちゃんなんだよ、ブルブルくん」

皆がやいやい言ってきてブルブルくんはちょっと面倒くさそう…

「ああ、もう、よ~し、見ててよ!それ、アントシアニンパワー!」

勢いよく飛び上がって、ブルブルくんは雲に向かってアントシアニンパワーを細く噴射して、雲の形を切り取って整えていきました。

すると…

皆もビックリ、雲がまるでアイアイちゃんそっくりの形に!

3人は思わず拍手をして、そこには自慢げなブルブルくんの姿があるのでした。

ブルブルくん、そんな才能もあったんだね。

おわり

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