「優太〜ご飯の前にお風呂に入ってきなさい〜」
「は〜い」
空返事で、テレビゲームに夢中の優太。
ゲーム画面の中では、たくさんのキャラクターが街にカラフルなペンキを撒き散らしている。優太は紫色チームのようだ。
「あれ、あれ、どうしたんだろう色が出ないぞ」
すると。優太の操作するキャラクターからペンキの代わりにブルブルくんが勢いよく飛び出てきて跳ね回り、画面は真紫に染まる。
「うわぁ、ブルブルくんだ!」
「呼んだかぁ!?」
テレビ画面からポンっと飛び出して優太へ話しかけてくるブルブルくん。
「びっくりさせないでよ〜」
「そんなことより、ママの言うことをきいて、ちゃんとお風呂には入らなあかんで!」
そう言うと、ふわふわ浮かびながらも、ビシっと指を顔の前に指してくるブルブルくん。
「えー、だって面倒くさいんだもん。今日は一日中家に居たし、僕汚れてないよ」
「お風呂はな、汚れを落とすだけじゃないんやで!しっかりと!湯船に!浸かることで!身体中の血液が循環してリラックスするとな、集中力や記憶力がよくなるんや。優太みたいなアンポンタンは絶対お風呂に入った方がええんや」
入浴の効果を説明しながら、ぐずる優太をポンポン押して、お風呂へと移動させるブルブルくん。
“ザブーン”
「あ〜気持ちいい、お風呂って入る前は面倒だけど、やっぱり気持ちいいね、ブルブルくんも入りなよ!」
「ぼ、僕はいいんや、やめ、やめ、、」“ザブーン”
逃げ回るブルブルくんの足を掴んで優太は湯船に沈める。
すると、お湯の色がまるでゲームのペンキのような濃い紫色に!
「うわ、これじゃあ、またシャワー浴びないと〜」
紫色に染まり、半べその優太を見ながらブルブルくんは「だから言わんこっちゃない」という表情をしながらお湯に浸かってリラックスしていましたとさ。
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