なにやら真剣なまなざしで本を読んでいる紫々丸くん。
「紫々丸くん、何読んでるんや?」
「お~い!」
ブルブルくんが呼びかけますが、応答なし。
しばらくすると
「あ、ブルブルくん!Happy~」
「あ、じゃないわ!ずっと声かけてたんやで」
「一生懸命何読んでたんや?」
ブルブルくんが紫々丸くんに尋ねます。
「これ!見てみて~」
紫々丸くんが手にもっていた本をブルブルくんに見せて語り始めます。目を輝かせて全然話が止まりません。
「~でね、本当にカッコいいんだ!」
「だから、僕この“ライオン”くんになることにした!」紫々丸くんは立ち上がって宣言する。
「ライオンになるって自分、羊やん?」
「羊からライオンはさすがに無理あるやろ!」
ブルブルくんがあきれながら紫々丸くんをなだめますがお構いなし。
「なれるよ!僕がなれるっていったらなれるんだ!」紫々丸くんは拗ねて帰っていってしまいました。
次の日。
「じゃーん!」
紫々丸くんがやってくると何やら頭にはライオンの仮面が。
「それどうしたんや?」
「僕のライオンくんだよ!いいでしょ♪」
紫々丸くんは自慢げに仮面を被ってライオンポーズを披露する。
「すごいな、紫々丸くん」
「ボクには思いつかん発想やったわ!」
「でしょでしょ~!エッヘン!」
紫々丸くんはそれから頭のライオンがトレードマークになったとさ。
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