ブルブルくんたちが住む森は今晩も美味しい食事に歌にと賑やかだ。
ブルブルくんが口に指を立て
「みんな静かに! 何か足音しーひんか? 人間やろか?」
アイアイちゃんが言った。
「まさか、こんな真っ暗な森に人間が来るわけが…」
「カサカサッ、カサカサッ」
足音がだんだんと近づいてきた。
「足音が大きいなこれはいつもの動物やないな人間の足音や!ボクたちを摘みに来たんかな?」
ブルブルくんがふっと顔を見上げると誰かと目が合った。
するとこんな時間にいるはずのない大男が立っていた。ブルブルくんはとっさに
「あんた誰や、ラップランドで見ひん顔やけど」
「あっ、すまない私はマーヴェリックだ」
「こんな時間に何しに来たんや?」
彼の話によれば途中燃料切れで降り立つと、あたりから美味しそうな匂いがして吸い寄せられて来たと言う。
「マーヴェリック、お腹空いてへんか? ブルーベリー食うか? パイロットの命と言われる目にとってもいいんやで」
「なるほど、じゃ遠慮せずいただくよ」
「そうや、おとうちゃんに聞いた話なんやけどな、あんたと同じイギリス空軍のパイロットが大のブルーベリージャム好きで、飛行訓練中夕暮れでも物がはっきり見えて夜間飛行で戦果をもたらしたって言うくらいブルーベリーのアントシアニンは目にいいんや」
すると
「ブルブルくん、光栄だよ!ボクがそのパイロットのマーベリックだ!」
ブルブルくんは驚きのあまり伝説のヒーローを目の前にアントシアニンパワーを放出した!
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