ある夏の日、いつも森の仲間たちのはしゃぎ声がきこえる北欧の森ですが
今日はしーーーんと静まり返っています。
「今日はやけに静かやなぁ・・・みんなどこにいるんやろ〜」
てくてくと森の中をあるくブルブルくん。しばらく歩いていると何やらガサゴソしているカタグリくんを見つけます
「あ!カタグリくん、モイッ!なんだか今日はみんなの姿が見当たらないしやけに森が静かやなぁ」
「・・・!ブルブルくん!?そ、そうか?・・・オ、オ、オイラ今忙しいけん、バイバイ〜」
お慌てて何かを隠すカタグリくん。焦った様子でどこかへ消えていってしまいました。
「どうしたんやろ・・・??なんか変やなあ・・」
しばらく歩いているとアイアイちゃんを見つけます。
「あ!アイアイちゃん!」
「ブルブルくん!」
「さっきカタグリくんにあったんやけど、なんか様子がおかしかったんや」
「何かあったのかしら?」
「わからへん・・・ところでアイアイちゃん、いまからボクと一緒に遊ばへん?」
「ごめんなさい、今日はちょっと忙しいの。また遊びましょう、さようなら」
寂しそうにとぼとぼ歩くブルブルくん。
今度は森の広場でせっせと何かを作っている紫々丸くんを見つけます。
「あ〜!紫々丸く〜〜ん!ボクと一緒に遊ぼうや〜〜」
「!?」
紫々丸くんは驚いた様子で片付け何も言わず逃げるように立ち去ってしまいます。
「えぇ〜!?ボク、みんなになんかしたんかなぁ・・・なんでみんなボクと一緒に遊んでくれへんのやろ・・・」
しょんぼりとしたブルブルくんが湖の脇で一人座っていると・・・
誰かがブルブルくんの肩を叩き振り返る
「せ〜の!\ブルブルくん、ハッピーバースデー!!!!!!!お誕生日おめでとう!!!!/」
「うふふ、ブルブルくん、寂しい思いをさせてごめんね。ブルブルくんに喜んで欲しくてみんなで内緒で準備していたの」
「オイラがつくったどんぐりのオブジェ!」
「僕のHappyウールで編んだ夏でも使える帽子をあげる!」
「私は愛情たっぷりのケーキを作ったわよ♪」
「みんな、ボクのためにありがとう〜〜アントシアニンパワー!!!」
みんなにお祝いされたブルブルくんの目にはきらりと嬉し涙が光っていました。
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