ある日の昼下がり、森の中でブルブルくん、アイアイちゃん、カタグリくんは大の字になって寝転がっていました。
「美味しそうな雲がふわふわ浮いとっとね」
カタグリくんがぼんやり空を眺めながらつぶやきます。
「そやな〜あの雲に一度でいいから乗っかってみたいな〜」
うとうとしながらしゃべっていると、カタグリくんのおでこになにか当たりました。
「いてっ!」
「だれじゃ!なんばしよっと!!」
立ち上がるとそこに紫々丸くんが木の枝で作ったパチンコをもっていました。
「えへへ〜、僕だよ。ごめんね痛かった?お手製のパチンコだよ〜。これでみんなで遊ばない?」
「え〜おもしろそうだけど痛そう〜。怪我しないかしら?」
パチンコを見たブルブルくんはあることを閃きます。
「あ、ボクおもろいこと思いついた!巨大パチンコを使ったら空を飛ぶことできるんちゃうか?アントシアニンパワーも使えば完璧やと思う!」
どこからそんな自信が出てくるのでしょう。
みんなキラキラした目をして「やってみよう!」と叫びました。
そこからせっせと大きな木をひろってきたりしながら巨大なパチンコを完成させました。
「これで雲の上にいけると思うねん」ブルブルくんは自信満々。
「じゃあやってみよう!」
ブルブルくんは腰あたりにゴムバンドを当て思い切り後ろに下がっていきます。
ブルブルくんの両手を紫々丸くんとカタグリくんが必死に抑え、準備万端。
「じゃあいくで〜、せーの!」
「「「アントシアニンパワー!」」」
紫々丸くんとカタグリくんは一緒に手を離します。
びよ〜〜〜ん。
ブルブルくんは空高く舞い上がっていきます。
「わーーー」
雲を突き抜けたブルブルくん。
「うわ〜ふわふわの雲や〜」
しかし、その勢いは止まらず、まだ突き抜けていこうとします。
「ちょ、ちょっと待って〜もう行かんでええねん〜」
それでも勢いはとまりません
「しもた、アントシアニンパワーが強すぎた!!うわああああ」
ブルブルくんはなんと宇宙まで行ってしまったのです。
一方森に残された三人は、呆れ果ててお家に帰って行きましたとさ。
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